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「クリスは本当にスマート」カーHCが新顔ポールを絶賛。ロッカールームでも存在感を発揮<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.10.16

コート内外で存在感を発揮しているポール。新天地に早くもフィットしているようだ。(C)Getty Images

 現地時間10月13日(日本時間14日)、ゴールデンステイト・ウォリアーズはプレシーズンゲーム2戦目としてロサンゼルス・レイカーズと対戦。129-125で勝利し、これでプレシーズンは2戦負けなしとした。

 現在、ウォリアーズは実質的な司令塔ドレイモンド・グリーンが左足首捻挫のため戦線離脱。新加入のクリス・ポールが先発PG(ポイントガード)に入り、ステフィン・カリー、クレイ・トンプソン、アンドリュー・ウィギンズ、ケボン・ルーニーとスターターを形成している。

 38歳のポールはレブロン・ジェームズ(レイカーズ)に次ぐ、今季リーグ2番目の年長選手。これまでのキャリアでニューオリンズ・ホーネッツ(現ペリカンズ)、ロサンゼルス・クリッパーズ、ヒューストン・ロケッツ、オクラホマシティ・サンダー、フェニックス・サンズで主軸を務めてきた。

 プレシーズン2戦目を終え、ウォリアーズのスティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)は、そんな大ベテランについてこう話していた。
 
「クリスは本当にスマートな選手。対戦相手として、さらに今年のキャンプ期間中において、私が見てきたなかで最もスマートな選手の1人なんだ。彼の知性は見ていてわかるはずだ。それに非常に思慮深い。どのポゼッションにもこだわっているよ。

 スマートな選手たちというのは、物事をすぐさま理解してしまう傾向があり、それはスマートな選手たちと一緒にプレーするとより顕著なんだ。その点で見ても、私は彼が素晴らしくフィットすると確信している」

 ウォリアーズにはカリー、トンプソンというリーグ屈指のシューターがいる。両者のシュート力を最大限に生かすべく、チームはグリーンをプレーメーカーへ配置しつつ、そのグリーンとルーニーがスクリーナーとなってスペースを作り出し、ウィギンズやジョナサン・クミンガ、ゲイリー・ペイトン二世らがオフボールスクリーンやカッティングからイージーショットを決めていく特殊なスタイルで戦っている。

 このチームのシステムにフィットして自己最高級のシーズンを送る選手もいれば、噛み合うことなく不振の1年間を過ごす選手もおり、複雑なシステムを構築していると言えるだろう。
 
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ポールが放つ“ロッカールームでの存在感”