NBA

ウェンバンヤマ、ホルムグレンら躍動する大型ルーキーたちをグリーンが絶賛「とても新人には見えない」<DUNKSHOOT>

小川由紀子

2023.11.11

ウェンバンヤマ(左)とホルムグレン(右)を筆頭に、今季はルーキーたちが躍動している。(C)Getty Images

 数十年に1人の逸材と言われるドラフト1位指名のヴィクター・ウェンバンヤマ(サンアントニオ・スパーズ)や、昨季全休を経て満を持してデビューしたチェット・ホルムグレン(オクラホマシティ・サンダー)、そして アメン(ヒューストン・ロケッツ)&アサー(デトロイト・ピストンズ)のトンプソン兄弟など、優秀なルーキーがひしめく今シーズンのNBA。

 キャリア12年目を迎える大先輩のドレイモンド・グリーン(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)は、120-109で勝利を収めた現地時間11月6日のピストンズ戦後、そんな彼らルーキーについて「規格外」だと称賛した。

 この試合で対戦したアサーについて、試合後の会見で感想を求められたグリーンは「いやあ、自分は彼と彼の兄貴(アメン)が大好きなんだ」と顔を綻ばせた。

「彼らはあるべきやり方でプレーしている。ハードに闘い、ディフェンスを重視し、悪目立ちするようなプレーなど一切することなく、堅実にこうであるべきというプレーをしている」

 そしてこう続けた。
 
「でも彼ら以外にも、今いるルーキーの選手たちを見ていると、とても新人とは思えない。彼らはルーキーが普通はやるようなミスをしたりしないんだ。トンプソン兄弟、それにウェンビー(ウェンバンヤマの愛称)、うちにいる2人(ブランディン・ポジェムスキー、トレイス・ジャクソン・デイビス)もそうだ。試合での彼らを見ていると、まったく新人には見えない。すごいことだよ」

 グリーンは特に、彼らルーキーたちのディフェンスの意識が高い点を評価している。

「このリーグに入ってくる若い選手は、大抵シュートに意識がいっているものだ。いかに自分がシュートを決めるかに重点を置いている。でも、それは正しい考え方とは言えないんだ。そうした選手とは違ったマインドセットを持っている彼らのようなルーキーを見るのは、本当に嬉しいよ」

 2017年の最優秀守備選手賞の受賞者であるグリーンは、オールディフェンシブ1stチーム4回(2015~17、21年)、2ndチーム4回(2018、19、22、23年)と、2015年以降は2020年を除いて毎年オールディフェンシブチーム入りという、リーグきっての守備職人だ。そんな彼の言葉だけに、重みがある。
 
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充実の表情でルーキーを絶賛するグリーン