この試合でも７リバウンドをマークしたアサーは、現在ルーキーの中でトップの平均10.0リバウンド。バム・アデバヨ（マイアミ・ヒート）やヤニス・アテトクンボ（ミルウォーキー・バックス）といった実力者らをも上回り、リーグ全体でも15位につけている。

　そしてウェンバンヤマはアサ―に次ぐルーキー２位の平均8.6リバウンドを記録。総ブロック数ではウェンバンヤマ（23）とホルムグレン（21）、アサー（19）が、アンソニー・デイビス（24）に次ぐ２～４位を占めている。ブロック数ランキング上位５位の３席をルーキーが占拠しているというのは、グリーンが指摘したように目覚ましい活躍ぶりだ。
  「彼らの活躍を見ていると、自分のオールディフェンシブチーム入りが危うくなってくるのを感じるよ（笑）」とジョークも付け加えたグリーン。

　続けて「でもそうした若いタレントが出てくるのを見るのは、本当に良いことだ」と締めくくった33歳のベテランの顔には、このリーグの未来を支える新たな才能を歓迎する、充実した表情が浮かんでいた。

文●小川由紀子

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