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開幕から全25試合で先発を務めたルーキーの八村塁、最低5試合の欠場でウィザーズに及ぼす影響は?

秋山裕之

2019.12.19

16日のピストンズ戦の前半終了間際に負傷した八村は、本日のブルズ戦から5試合を欠場することになった。(C)Getty Images

 ワシントン・ウィザーズは、12月18日(日本時間19日)にホームのキャピタル・ワン・アリーナでシカゴ・ブルズとの試合に臨んだ

 昨日チームから発表があったとおり、ここまで全25試合で先発パワーフォワードを務めた八村塁は欠場。この試合を含めて5試合の欠場が決まっており、26日(同27日)のデトロイト・ピストンズ戦を終えた後、再検査をすることとなった。

 ブルズ戦では八村に代わって、ダービス・ベルターンスが先発パワーフォワード、ベテランのイアン・マヒンミが先発センターを務め、昨日2WAY契約を結んだ216㎝のビッグマン、アンジェス・パセチニクスがバックアップを務めた。

 トーマス・ブライアント、モリッツ・ヴァグナー、八村というビッグマン勢が欠場する事態に陥ったウィザーズ。チームの日本語版公式ツイッターへ、スコット・ブルックスHC(ヘッドコーチ)は「本当に不運なこと。ルイが最近好調だっただけにね。そしてチームもメンフィス(・グリズリーズ)戦以外は最近、内容が良かっただけに痛い」と相次ぐケガ人続出の状況に悩まされていた。
 
 今季平均15.4点を記録しているベルターンスは、ブラッドリー・ビール(平均27.8点)に次ぐチーム2位のスコアラー。3ポイントは試投数(同8.4本)、成功数(同3.8本)、成功率(45.7%)の3項目でチームトップと、相手チームにとってはアウトサイドの脅威となっている。

 オフェンシブ・レーティング(100回のポゼッションにおける得点)でリーグ4位の112.8を記録するウィザーズにとって、得点力こそが最大の武器。豊富なシューター陣がおり、ペイントエリアにおける平均得点でもリーグ6位の49.2点を記録している。

 その中で、八村の欠場によりオフェンス面に穴ができるとすれば、リング下の得点とファーストブレイクによる得点か。リング下におけるフィールドゴール成功率で、マヒンミがチームトップの83.3%をあげているのだが、2位のブライアント(79.7%)、3位のヴァグナー(77.6%)に加えて4位の八村(73.6%)も戦線離脱してしまったため、リング下におけるフィニッシャーが不足してしまった。