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国内バスケ

“リーグ得点王”河村勇輝が圧巻42得点!キャリアハイ更新にも「チームが勝って何より」と、今後の巻き返し誓う<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2023.12.07

自己最多42得点の活躍で勝利に導いた河村。今季は得点でリーグ1位、アシストで2位と、苦しむチームを牽引している。(C)B.LEAGUE

自己最多42得点の活躍で勝利に導いた河村。今季は得点でリーグ1位、アシストで2位と、苦しむチームを牽引している。(C)B.LEAGUE

 日本バスケ界の若きスターが、まばゆい輝きを放った。

 12月6日、富山県の黒部市総合体育センターで行なわれたB1リーグ第10節。横浜ビー・コルセアーズの河村勇輝がリーグ戦自己最多となる42得点を叩き出し、富山グラウジーズに100-91で勝利を収めた。

 この日の河村は立ち上がりからエンジン全開。ドライブから的確なアシストで味方の3ポイントを演出すると、自らも第1クォーターだけで10得点を奪取。チームは53-46と7点をリードして折り返した。

 後半、相手の反撃に遭い3点差に迫られて迎えた第4クォーターに、河村が驚異の得点力を披露する。残り7分過ぎにコートに入ると、ここから3ポイント4本を含む23得点の大爆発。最後はファウルゲームで得たフリースローを8本連続で沈めて、接戦を勝ち切る原動力となった。

 河村は最終的に27分54秒間のプレーで42得点(フィールドゴール12/22、3ポイント6/12、フリースロー12/12)を奪い、天皇杯(今年2月の準決勝で45得点を記録)を除くリーグ戦でのキャリアハイを更新。7アシストもマークし、チームの100点中58点を生み出してみせた。
 
 もっとも、22歳のエースは試合後も冷静に先を見据えていた。

 昨季のリーグ4強、そして夏のワールドカップを経て迎えた今季は、優勝を目標に掲げながらも、チームは現在7勝10敗で中地区5位。直近の宇都宮ブレックス戦では2試合続けて大敗(53-86/57-76)を喫し、この日も今季1勝16敗で最下位に沈む富山に終盤まで苦戦を強いられた。

「(宇都宮戦から)中2日しかなかったですけど、チームとして切り替えて、目の前にある試合を全力で戦おうという気持ちで臨み、まずは結果として勝つことができてよかった」と河村。

 キャリアハイ更新の活躍にも、「いま初めて知ったので。嬉しいという気持ちよりはチームが勝って何より」とどこ吹く風。「この得点はチームとして作り上げたものなので、チームメイトに感謝しながら、また土日に試合が待っているので、今日出た課題に向かっていい練習をしたい」と、今後の巻き返しを誓った。

 今季の平均得点は外国籍選手を含めてリーグダントツの25.2点(2位は島根・安藤誓哉の20.0点)。Bリーグ史上最年少&初の日本人得点王に向け視界は良好だが、若きエースはチームの勝利だけを見据えている。

構成●ダンクシュート編集部

「アジアで最もエキサイティングなPG」米メディアが河村勇輝の“スキル”に驚嘆! 「欧州進出」に太鼓判を押す声も

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