どの世界にも縁の下の力持ちというのはいるものだが、NBA界でいえば、アトランタ・ホークスのスイス人センター、クリント・カペラなどはその1人だろう。
2014年のドラフトでヒューストン・ロケッツから25位で指名を受けてNBA入り。移籍を経て現在はホークスのスターティングセンターとして10年目を迎えているが、デビュー4年目の2017-18シーズンから昨季まで、6年連続で得点とリバウンドによる平均ダブルダブルを達成している。20-21シーズンには、自身初のリバウンド王にも輝いた。
毎試合のように得点とリバウンドで2桁が期待できることに加えて、さらに特筆すべきは、効率の良さだ。
現地時間12月6日時点で、1試合あたりのリバウンド数は10.1本でリーグ全体11位だが、"出場していた時間あたりに取れる可能性があったリバウンドをどれだけ取れたか"を数字にした『リバウンド・パーセンテージ』において、カペラは22.5と、2位のニコラ・ヨキッチ(デンバー・ナゲッツ)の20.8を引き離してリーグ1位。ORP(オフェンシブ・リバウンド・パーセンテージ)でも堂々の首位に立っている。
来年5月で30歳になるカペラの出場時間は、最も多かった18-19シーズンの平均33.6分から現在は24.5分と年々減少している。しかし上に挙げたような数字が、コートに立っている間、彼がしっかりと自分の仕事を全うしていることを示している。
ちなみにカペラは、3ポイントシュート成功数がデビュー以来「0」という、いわゆる昔ながらのセンターだが、今季の開幕前、地元スイスのメディアとのインタビューで、ビッグマンが当たり前のように長距離砲を決める近年の風潮についてこう答えている。
「僕はいつも自分の強みに集中するようにしてきた。夏のオフの間にはもちろん練習するけれど、NBAでプレーし続けたいなら、3ポイントシュートを打ち始めようとは思わない」
17-18シーズンにはフィールドゴール成功率(65.2%)でもリーグ首位に立っているカペラ。自分が確実にできることに集中してそこで勝負する、という姿勢は、こうした数字にも表れているが、時代の風潮に惑わされずにそれを貫けるブレのなさこそが、彼をリーグ指折りのセンターにのし上げたのだろう。
2014年のドラフトでヒューストン・ロケッツから25位で指名を受けてNBA入り。移籍を経て現在はホークスのスターティングセンターとして10年目を迎えているが、デビュー4年目の2017-18シーズンから昨季まで、6年連続で得点とリバウンドによる平均ダブルダブルを達成している。20-21シーズンには、自身初のリバウンド王にも輝いた。
毎試合のように得点とリバウンドで2桁が期待できることに加えて、さらに特筆すべきは、効率の良さだ。
現地時間12月6日時点で、1試合あたりのリバウンド数は10.1本でリーグ全体11位だが、"出場していた時間あたりに取れる可能性があったリバウンドをどれだけ取れたか"を数字にした『リバウンド・パーセンテージ』において、カペラは22.5と、2位のニコラ・ヨキッチ(デンバー・ナゲッツ)の20.8を引き離してリーグ1位。ORP(オフェンシブ・リバウンド・パーセンテージ)でも堂々の首位に立っている。
来年5月で30歳になるカペラの出場時間は、最も多かった18-19シーズンの平均33.6分から現在は24.5分と年々減少している。しかし上に挙げたような数字が、コートに立っている間、彼がしっかりと自分の仕事を全うしていることを示している。
ちなみにカペラは、3ポイントシュート成功数がデビュー以来「0」という、いわゆる昔ながらのセンターだが、今季の開幕前、地元スイスのメディアとのインタビューで、ビッグマンが当たり前のように長距離砲を決める近年の風潮についてこう答えている。
「僕はいつも自分の強みに集中するようにしてきた。夏のオフの間にはもちろん練習するけれど、NBAでプレーし続けたいなら、3ポイントシュートを打ち始めようとは思わない」
17-18シーズンにはフィールドゴール成功率(65.2%)でもリーグ首位に立っているカペラ。自分が確実にできることに集中してそこで勝負する、という姿勢は、こうした数字にも表れているが、時代の風潮に惑わされずにそれを貫けるブレのなさこそが、彼をリーグ指折りのセンターにのし上げたのだろう。
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