12月18日（日本時間19日）、フィラデルフィア・セブンティシクサーズはホームのウェルズファーゴ・センターでシカゴ・ブルズに104－108で惜敗し、連勝が６でストップした。

　この日はジョエル・エンビードがゲームハイの40得点、14リバウンドに６アシスト、２ブロック、タイリース・マキシーが29得点、５リバウンド、８アシストと２枚看板が躍動したが、チーム全体でフィールドゴール成功率43.2％（38／88）、３ポイント成功率34.4％（11／32）とショットが不発に終わった。

　それでもシクサーズは今季26戦を終えて18勝８敗（勝率69.2％）でイースタン・カンファレンス３位。首位ボストン・セルティックス（20勝５敗／同80.0％）とのゲーム差は2.5と、逆転可能な位置につけている。

　チームの主軸は、今季もリーグトップの平均34.4点に11.8リバウンド、6.0アシスト、1.09スティール、1.91ブロックをマークしているエンビード、平均25.8点、4.0リバウンド、6.7アシストを残すマキシーの２人。

　新HC（ヘッドコーチ）のニック・ナースは彼らを中心に、オフェンシブ・レーティングはリーグ２位（121.４）、ディフェンシブ・レーティングは５位（109.9）、ネット・レーティングはトップの＋11.4と、攻守でバランスの取れたチームを形成している。
  　チームは今オフにケリー・ウーブレイJr.とパトリック・ベバリーを補強。さらに11月にはロサンゼルス・クリッパーズからニコラ・バトゥーム、ロバート・コビントン、マーカス・モリスSr.、ケニョン・マーティンJr.を獲得。この動きで、ロスターにキャリア10年以上を誇るベテランはバトゥーム（16年目）、トバイアス・ハリス、モリスJr.（ともに13年目）、ベバリー（12年目）、コビントン（11年目）の５選手となった。

　今季のチームをベンチから支えているウーブレイJr.は、開幕４戦目から先発昇格も、11月中旬に自動車事故に見舞われ、病院に緊急搬送。肋骨骨折のほか、臀部と右脚も負傷し戦線離脱を強いられたが、12月６日に復帰すると、以降は途中出場から２桁得点を連発している。

　ブルズ戦の前、ウーブレイJr.は現在の自身の役割についてこう語っていた。

「俺たちはプロとして、継続してエナジーを持ち込んでプレーしている。それは簡単なことじゃない。同じペースをキープし、先発メンバーと同じように遂行しないといけないからね。その点、俺たちは本当にいい仕事をしていると思う。ベンチ組でパット（ベバリー）が先陣を切ってくれる。彼がいい雰囲気を作り出してくれるんだ」