専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
NBA

「ベストプレーヤーは、いつも多くのフリースローを打ってきた」名手レディックが現役有数の“使い手”を語る<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.12.19

アデトクンボ(左)とエンビード(右)は、ここまで1試合10本以上のフリースローを放ち、平均30点以上を稼いでいる。(C)Getty Images

アデトクンボ(左)とエンビード(右)は、ここまで1試合10本以上のフリースローを放ち、平均30点以上を稼いでいる。(C)Getty Images

 2023-24シーズンのNBAは、各チームが25試合前後を消化。平均得点のトップ3はジョエル・エンビード(34.4点/フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)、続いてルカ・ドンチッチ(平均32.9点/ダラス・マーベリックス)、ヤニス・アデトクンボ(平均31.4点/ミルウォーキー・バックス)となっている。

 なかでもエンビードとアデトクンボは、今季いずれもフリースロー獲得数でリーグトップ(平均11.4本)に立っている。平均本数が2桁に達しているのはこの2人だけで、前者は成功率89.0%で10.2本、後者は66.5%で7.6本を決めている。

 アデトクンボは12月13日(日本時間14日)のインディアナ・ペイサーズ戦でフィールドゴール成功率71.4%(20/28)でキャリアハイの64得点をマーク。フィールドゴール成功率70%超えで60点以上をクリアしたNBA史上5人目の選手となった。

 そしてこの試合は自己最多の32本のフリースローを放ち、そのうち24本(成功率75.0%)を成功。試投数32本はNBA歴代5位だった。

 NBAでシューターとして15シーズンプレーし、キャリアのフリースロー成功率89.2%を誇った名手のJJ・レディックは、18日に公開された自身のポッドキャスト番組『The Old Man & The Three』でこう話していた。
 
「ベストプレーヤーは、いつだって多くのフリースローを打ってきた。エンビードはフィジカル面で脅威であり、ファウルされてしまう。それはヤニスも同じだ。私はある試合でヤニスが20本以上のフリースローを打ったことで、皆が揃って不満をこぼしていたのを見たことがある。

 そこで試合を観返したら、相手チームは彼を6回は包囲していたし、6回は腕を使って押していた。だから20本のフリースローを打つことになる。どれもファウルだからだ。それが彼らへのディフェンスを難しくさせてしまう。

 偉大なオフェンシブプレーヤーというのは、どの時代でもそれが真実なんだ。彼らにはアドバンテージがあり、それをうまく利用し、相手をタフな選択へと追い込む。『俺がファウルしてない? 俺のファウルなのか?』といったことは信じない。私たちはそのことについて口出ししないようにしている。データがどうであれ、私は信じない」

 ハイスコアゲームが主流の現代バスケットボールにおいて、フリースローは依然として点を稼ぐ手段のひとつだ。

 
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号