NBA

八村順調にいけば復帰は週末か?「ルイの回復を祈っている。早く戻ってきてほしいね」チームメイトもエール!

秋山裕之

2019.12.24

12月16日の試合で鼠径部を痛めて3試合連続の欠場となった八村は、26日のピストンズ戦後に再診断を受ける予定となっている。(C)Getty Images

 12月23日(日本時間24日)。ワシントン・ウィザーズは敵地マディソンスクエア・ガーデンへ乗り込み、ニューヨーク・ニックスと対戦した。

 ウィザーズは八村塁が鼠径部打撲で欠場中のほか、ジョン・ウォール、トーマス・ブライアント、モリッツ・ヴァグナー、CJ・マイルズ、ダービス・ベルターンス、ジョーダン・マクレーも離脱。さらに21日(同22日)のフィラデルフィア・セブンティシクサーズ戦で観客と口論となったアイザイア・トーマスが2試合の出場停止という緊急事態。

「ロースターのトップ11人のうち8人が不在で、すごく苦しい状況だ。いろいろ工夫しなければいけない。クリエイティブに、かつ泥臭くやる必要がある。でもこんなにロースターが薄くなったのは今回が初めてだ」

 試合前にスコット・ブルックス・ヘッドコーチが嘆いたように、この日の先発はブラッドリー・ビール、イシュ・スミス、イアン・マヒンミ、アイザック・ボンガ、そして新人のアドミラル・スコフィールドという真新しい顔ぶれに。

 出場選手の中には、八村の負傷後に2WAY契約を結んだビッグマンのアンジェス・パセチニクスに加え、ルーキーのジャスティン・ロビンソン、この日契約したゲイリー・ペイトン二世といったメンバーが名を連ねた。
 
 ウィザーズは第1クォーターを終えて32-37と劣勢だったが、そこから徐々に主導権を奪うことに成功。第4クォーター中盤からニックスに追い上げられたものの、2桁得点差をつけていたこともあり、121-115で勝利。八村欠場後では初白星となった。

 この日はエースのビールが、ウィザーズの選手としては2001年のマイケル・ジョーダン以来となる38本のショットを放ち、そのうち13本を沈めるなど計30得点、ベンチスタートのトロイ・ブラウンJr.がいずれもキャリアハイとなる26得点、7アシストに加えて9リバウンド、スミスが17得点、パセチニクスが14得点、さらにはペイトン二世が10得点、11リバウンド、5アシスト、6スティールをあげた。

 攻防兼備、特にディフェンス面ではリーグ最高級の実力者として知られた殿堂入りポイントガードを父に持つペイトン二世は、昨季もウィザーズで3試合に出場した経験のある27歳。今季は所属先がなくGリーグのサウスベイ・レイカーズでプレーしていたが、契約初日に大仕事をやってのけた。

「(父親みたいに)やっぱり手がすごいんだ。ディフェンスが素晴らしく、タフな選手。これまでのキャリアは山あり谷ありだったけど、このチームでガンガン活躍してほしいね。どのチームも求めるようなディフェンス第一の選手だからNBAで長い間やってほしい。存在感もあるし、勝利するためのバスケットができる」と指揮官はペイトン二世を絶賛。