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セルティックスの強さを疑問視する声にドレイモンドが牽制「本当の試練に直面せず、ファイナルへ辿り着くことなんてない」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2024.05.31

セルティックスはここまで12勝2敗でイーストを勝ち上がり、2022年以来のファイナル進出を決めた。(C)Getty Images

 5月30日(日本時間31日、日付は以下同)、NBAプレーオフはウエスタン・カンファレンス・ファイナル第5戦が行なわれ、ダラス・マーベリックスがミネソタ・ティンバーウルブズを124-103で撃破。シリーズ4勝1敗でNBAファイナル進出を決めた。

 ルカ・ドンチッチ、カイリー・アービングを擁するマブズは、ウエストを12勝5敗(勝率70.6%)で勝ち上がり、2011年以来通算3度目のファイナルへと駒を進めた。優勝をかけて頂上決戦で対戦するのは、今季リーグ最高勝率(78.0%/64勝18敗)を残したボストン・セルティックス。

 2015年から10年連続でプレーオフに出場しているセルティックスは、ロサンゼルス・レイカーズと並んでNBA歴代最多タイの優勝回数(17回)を誇り、今季のチームにはジェイソン・テイタム、ジェイレン・ブラウン、ドリュー・ホリデー、デリック・ホワイト、アル・ホーフォードが在籍。ここに右ふくらはぎの肉離れで1回戦の途中から離脱しているクリスタプス・ポルジンギスが復帰すれば、その戦力はさらに増すことが確実だ。

 チームはファーストラウンドでマイアミ・ヒート、カンファレンス・セミファイナルでクリーブランド・キャバリアーズをそれぞれ4勝1敗で突破し、カンファレンス・ファイナルではインディアナ・ペイサーズを4タテ。2回戦から7連勝中、プレーオフ全体では12勝2敗(勝率85.7%)と圧倒的な強さを発揮している。
 
 そんななか、30日にゴールデンステイト・ウォリアーズのドレイモンド・グリーンがポッドキャスト番組『The Draymond Green Show』の最新エピソードで、ここまでのセルティックスをこう評していた。

「セルティックスはたった2敗でファイナルへ進出した。で、みんなは『あのチームの道のりはタフじゃなかった』と言うんだ。正直、俺はイーストがタフだなんて考えたこともない。だが俺もかつて無敗でNBAファイナルへ進んだことがある。当時、俺たちの勝ち上がりがタフじゃなかったとは誰も言わなかったね」

 セルティックスのポストシーズンの戦いを振り返ると、ヒート戦はジミー・バトラーとテリー・ロジアーが欠場、キャブズとのシリーズはジャレット・アレンが全休したことに加え、ドノバン・ミッチェルがラスト2試合を欠場、ペイサーズ戦もタイリース・ハリバートンが第3、4戦で欠場していた。

 セルティックスもポルジンギスが離脱しているはいえ、対戦相手の主力欠場が相次いだことで、現在のチーム力を疑問視する声もある。
 
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ペイサーズ戦は4勝0敗の戦績が示す以上に接戦だった