NBAの歴史で最も優勝回数が多い選手は、1950年代~60年代に前人未踏の8連覇を達成したボストン・セルティックスの守護神ビル・ラッセルの13回。続いて彼のチームメイトであるサム・ジョーンズの10回、トム・ハインソーン、KC・ジョーンズ、トム・サンダース、ジョン・ハブリチェックの8回、フランク・ラムジー、ジム・ロスカトフの7回となっている。
そしてセルティックスのメンバー以外で7回の優勝を経験しているのが、1990~2000年代に活躍したロバート・オリーだ。中でも外でもプレーすることができた万能フォワードは1992年にNBA入りし、ヒューストン・ロケッツで2回(94、95)、ロサンゼルス・レイカーズで3回(2000~02)、サンアントニオ・スパーズで2回(05、07)頂点に立った。
もっとも、オリーは17年間のキャリアで1107試合に出場し、平均7.0点、4.8リバウンド、2.1アシスト、3ポイント成功率34.1%、キャリアハイは1995-96シーズンに残した平均12.0点で、得点王やオールNBAチームといった個人賞とも無縁。プレーオフでも244試合で平均7.9点、5.6リバウンド、2.4アシスト、3ポイント成功率35.9%と際立ったスタッツを残したわけではなかった。
しかし、レイカーズOBのマジック・ジョンソンが「オリーの勝負強さはリーグ史上でも10本の指に入る」と称賛していたように大舞台に滅法強く、ロケッツ時代の95年ファイナル第3戦の3ポイント、レイカーズ在籍時の01年カンファレンス決勝第4戦の逆転ブザービーター、スパーズでプレーしていた05年ファイナルの第4戦の決勝弾など、プレーオフで数多くのクラッチショットを決めてチームを救ってきた。
そんななか、今年チャック・デイリー生涯功労賞に選出された元ロケッツ指揮官のルディ・トムジャノビッチは、かつての教え子の殿堂入りをプッシュした。
「私は(オリーが)ネイスミス殿堂入りに値すると信じている。彼は何度もそれを証明してきた。彼は役割を果たして多くのチームをチャンピオンに導いたんだ。重要なのはスタッツだけじゃない。結果を出すことだ。いつか彼がそこに立ってその栄誉を受けることができるよう、私は祈っている」
トムジャノビッチは、21年5月の殿堂入り式典でも「私はロバート・オリーが殿堂入りする味方になりたい。彼は本物のレジェンドプレーヤー。数多くのクラッチショットを沈めてきた。7つのリングがそれを証明している。彼はここにいるべきだ」と語っていた。
名脇役としてアキーム・オラジュワンやシャキール・オニール、ティム・ダンカンといったスーパースターを支えつつ、勝負所では彼らを凌ぐ活躍を見せたこともあったオリー。プレーオフやファイナルで勝利という結果を残してきたことを考えれば、この先“ビッグショット・ロブ”が殿堂入りする可能性はありそうだ。
構成●ダンクシュート編集部
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もっとも、オリーは17年間のキャリアで1107試合に出場し、平均7.0点、4.8リバウンド、2.1アシスト、3ポイント成功率34.1%、キャリアハイは1995-96シーズンに残した平均12.0点で、得点王やオールNBAチームといった個人賞とも無縁。プレーオフでも244試合で平均7.9点、5.6リバウンド、2.4アシスト、3ポイント成功率35.9%と際立ったスタッツを残したわけではなかった。
しかし、レイカーズOBのマジック・ジョンソンが「オリーの勝負強さはリーグ史上でも10本の指に入る」と称賛していたように大舞台に滅法強く、ロケッツ時代の95年ファイナル第3戦の3ポイント、レイカーズ在籍時の01年カンファレンス決勝第4戦の逆転ブザービーター、スパーズでプレーしていた05年ファイナルの第4戦の決勝弾など、プレーオフで数多くのクラッチショットを決めてチームを救ってきた。
そんななか、今年チャック・デイリー生涯功労賞に選出された元ロケッツ指揮官のルディ・トムジャノビッチは、かつての教え子の殿堂入りをプッシュした。
「私は(オリーが)ネイスミス殿堂入りに値すると信じている。彼は何度もそれを証明してきた。彼は役割を果たして多くのチームをチャンピオンに導いたんだ。重要なのはスタッツだけじゃない。結果を出すことだ。いつか彼がそこに立ってその栄誉を受けることができるよう、私は祈っている」
トムジャノビッチは、21年5月の殿堂入り式典でも「私はロバート・オリーが殿堂入りする味方になりたい。彼は本物のレジェンドプレーヤー。数多くのクラッチショットを沈めてきた。7つのリングがそれを証明している。彼はここにいるべきだ」と語っていた。
名脇役としてアキーム・オラジュワンやシャキール・オニール、ティム・ダンカンといったスーパースターを支えつつ、勝負所では彼らを凌ぐ活躍を見せたこともあったオリー。プレーオフやファイナルで勝利という結果を残してきたことを考えれば、この先“ビッグショット・ロブ”が殿堂入りする可能性はありそうだ。
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