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【NBA名脇役列伝・前編】無類の勝負強さを誇った“ビッグショット・ロブ”。オリー伝説の幕開けは1994年プレーオフ<DUNKSHOOT>

出野哲也

2021.05.16

決してスターと呼べる存在ではなかったオリーだが、無類の勝負強さを誇ったからこそ、7度の優勝を味わうことができたのだ。(C)Getty Images

決してスターと呼べる存在ではなかったオリーだが、無類の勝負強さを誇ったからこそ、7度の優勝を味わうことができたのだ。(C)Getty Images

 選手の優秀さを論じる際に、優勝回数が根拠に挙げられることがしばしばある。いわゆる“GOAT論争”でも、マイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)がレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)より優れている点として、ファイナルでの戦績を根拠とする意見は少なくない。

 しかしバスケットボールはチームスポーツなのだから、個人の技量だけで勝利を手にするには限界がある。どんなに優秀な選手でも、チームメイトやコーチに恵まれなければタイトルから見放されてしまうのだ。それこそ1980年代のジョーダンがいい例で、そのジョーダンと同世代を生きたがために、ジョン・ストックトンやカール・マローン(ともに元ユタ・ジャズ)、チャールズ・バークレーは優勝を経験することなく引退した。それでも彼らがゲイリー・ペイトン(元シアトル・スーパーソニックス/現オクラホマシティ・サンダーほか)やホーレス・グラント(元ブルズほか)、クリス・ボッシュ(元トロント・ラプターズほか)らより劣っているとは到底言えない。
 
 ロバート・オリーは、ヒューストン・ロケッツ、レイカーズ、サンアントニオ・スパーズの3チームで計7回の優勝を味わっている。これはジョーダンやレブロンを上回る数だが、オリーが彼ら以上の選手であるはずもないだろう。とはいえ、オリーはただのラッキーボーイではない。“ビッグショット・ロブ”の異名を取った、あの並外れた勝負強さがなければ、コビー・ブライアント(元レイカーズ)やティム・ダンカン(元スパーズ)のチャンピオンリングも、ひとつかふたつ減っていたに違いないのだ。

■シャックが率いるマジックをスウィープし、一躍全国区に

 軍人の父と教師の母との間に生まれたオリーだが、生後間もなく両親は離婚。母の実家があるアラバマで少年時代を過ごした。しかし、離婚後も時間を見つけては息子に会いに来ていた父は「敵につけ込まれないよう、勝負事では感情を表に出してはならない」との教えを授け、これをオリーはプロになってからも守り続けた。
 
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1994年、オリーの“プレーオフ伝説”の序章が幕を開ける

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