アメリカ代表は、7月28日(日本時間29日、日付は以下同)に行なわれたパリオリンピックのグループリーグ初戦でセルビア代表を110-84で撃破し、大会5連覇に向けて好スタートを切った。
オリンピック前の強化試合(5戦全勝)から数えて6連勝としたアメリカは、ふくらはぎの肉離れから復帰したケビン・デュラントが23得点、レブロン・ジェームズが21得点、7リバウンド、9アシスト、ドリュー・ホリデーが15得点、4リバウンド、3アシスト、2スティールを残すなど計6選手が2桁得点をマーク。チーム全体でフィールドゴール成功率62.3%(43/69)、3ポイント成功率56.3%(18/32)と高確率でショットを決めて圧勝した。
両チーム最多の9アシストに加え、フィールドゴール成功率69.2%(9/13)とショットも好調だったレブロンは「ここまでプレーしてきた中でベストゲーム」と好感触を得て
いた。
一方のセルビアは試合開始から約3分で10-2と好スタートを切ったが、タイムアウト後にアメリカに逆転を許す。9点ビハインドで迎えた後半もリードを広げられ、最終的には26点差をつけられた。
ニコラ・ヨキッチが20得点、5リバウンド、8アシスト、4スティール、ボグダン・ボグダノビッチが14得点、6リバウンド、オグニェン・ドブリッチが13得点、ヴァシリエ・ミチッチが11得点、アレクサ・アブラモビッチが10得点、2スティールを記録。
なかでもエースのヨキッチはオフェンスだけでなく、211cm・129kgの巨体と持ち前のバスケIQを武器に相手の動きを読んで絶妙な間合いでショットコンテストをしたほか、ガード陣に対してもスイッチしてドライブを阻止し、パスコースを遮断するディフレクションでリズムを狂わせるなどディフェンスでも貴重な働きを見せた。
その重要性はヨキッチがコートに立っていた時間帯のチームの得失点差(出場時+/-0、不在時-26点)からも明らかだった。
アメリカはヨキッチの相手にジョエル・エンビード、アンソニー・デイビス、バム・アデバヨというNBA屈指のビッグマンを送り込むも、3度のMVPに輝いた万能センターを完封することはできなかった。
これにはスティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)も「彼を抑え切るのは不可能だ。我々には彼を守れる選手が3人いる。それがアプローチでもあった。ローテーション入りする選手たちが彼につき、(ショットが外れることを)祈るだけだった。それほど彼は頭脳明晰で素晴らしい選手なんだ」と手放しで称賛。
初戦でアメリカに敗れたとはいえ、セルビアは31日のプエルトリコ戦、8月3日の南スーダン戦に勝利すれば決勝トーナメントへ駒を進めることができる。
ボグダノビッチも「彼らはタフな対戦相手ではあるけど、バスケットボールチームとしては間違いなく自分たちの方がいいプレーができている」と口にし、ドブリッチも「僕らは彼ら(アメリカ)とも競い合えることを示した。別に自分たちの方が彼らよりいいとか、質の高いチームと言っているんじゃない。このチームは前半でそれを見せたんだ」と前向きに捉えていた。
アメリカとは一発勝負の決勝トーナメントで再戦することも考えられるだけに、セルビアが2戦目からどう立て直していくか見ものだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
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両チーム最多の9アシストに加え、フィールドゴール成功率69.2%(9/13)とショットも好調だったレブロンは「ここまでプレーしてきた中でベストゲーム」と好感触を得て
いた。
一方のセルビアは試合開始から約3分で10-2と好スタートを切ったが、タイムアウト後にアメリカに逆転を許す。9点ビハインドで迎えた後半もリードを広げられ、最終的には26点差をつけられた。
ニコラ・ヨキッチが20得点、5リバウンド、8アシスト、4スティール、ボグダン・ボグダノビッチが14得点、6リバウンド、オグニェン・ドブリッチが13得点、ヴァシリエ・ミチッチが11得点、アレクサ・アブラモビッチが10得点、2スティールを記録。
なかでもエースのヨキッチはオフェンスだけでなく、211cm・129kgの巨体と持ち前のバスケIQを武器に相手の動きを読んで絶妙な間合いでショットコンテストをしたほか、ガード陣に対してもスイッチしてドライブを阻止し、パスコースを遮断するディフレクションでリズムを狂わせるなどディフェンスでも貴重な働きを見せた。
その重要性はヨキッチがコートに立っていた時間帯のチームの得失点差(出場時+/-0、不在時-26点)からも明らかだった。
アメリカはヨキッチの相手にジョエル・エンビード、アンソニー・デイビス、バム・アデバヨというNBA屈指のビッグマンを送り込むも、3度のMVPに輝いた万能センターを完封することはできなかった。
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初戦でアメリカに敗れたとはいえ、セルビアは31日のプエルトリコ戦、8月3日の南スーダン戦に勝利すれば決勝トーナメントへ駒を進めることができる。
ボグダノビッチも「彼らはタフな対戦相手ではあるけど、バスケットボールチームとしては間違いなく自分たちの方がいいプレーができている」と口にし、ドブリッチも「僕らは彼ら(アメリカ)とも競い合えることを示した。別に自分たちの方が彼らよりいいとか、質の高いチームと言っているんじゃない。このチームは前半でそれを見せたんだ」と前向きに捉えていた。
アメリカとは一発勝負の決勝トーナメントで再戦することも考えられるだけに、セルビアが2戦目からどう立て直していくか見ものだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
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