1月9日(日本時間10日、日付は以下同)、ワシントン・ウィザーズに朗報が届いた。
昨年12月23日のニューヨーク・ニックス戦から大腿四頭筋の張りのため、9試合を欠場していたダービス・ベルターンスが10日のアトランタ・ホークス戦で復帰することになったのだ。
“ラトビアン・レーザー”の異名を持つ208㎝のフォワードは、昨夏にトレードでサンアントニオ・スパーズから加入。ここまでエースのブラッドリー・ビール(平均27.8点)に次ぐチーム2位の平均15.4点をあげており、3ポイント成功数(平均3.8本)はチームトップ、成功率も43.4%(105/242)と高精度を誇る。12月は平均19.4点、3ポイントは1試合平均4.5本、成功率も42.6%(49/115)という好成績を残した。
12月10日のシャーロット・ホーネッツ戦では8本の長距離砲を決めてキャリアハイの32得点と大暴れ。「あの男はまさに点取り屋。フロアのどこからでも点を取ることができる」とスコット・ブルックス・ヘッドコーチも絶賛していた。
ビールは右足下部の痛みのため直近7試合のうち6試合を欠場しているが、“Day-to-day”(その日のコンディション次第)のため、ホークス戦で復帰できるかもしれない。また、右足甲のストレス反応により1か月以上欠場しているトーマス・ブライアントも、ウィザーズ傘下のGリーグチーム、キャピタルシティ・ゴーゴーで調整を続けており、復帰が近づいている。
先発パワーフォワードの八村塁については、最短でも1月中旬の戦列復帰予定となっているものの、少しずつメンバーが戻りつつある。
ウィザーズは2019年の最終戦でマイアミ・ヒート、1月に入ってからもデンバー・ナゲッツ、ボストン・セルティックスを撃破するという“ジャイアント・キリング”をやってのけた。ただ主力の離脱中は得点力が下降しており、チームはベルターンスの外のシュートを求めていた。
というのも、今月に入ってガードのイシュ・スミスが平均18.8点、4.8アシストと奮闘しているとはいえ、成績は2勝3敗。オフェンスを最大の強みとするチームながら、平均104.0点はリーグ26位、3ポイントは成功率31.5%(39/124)でリーグ25位、成功数(平均7.8本)に至ってはリーグ最下位に落ち込んでいる。
チームのトップスコアラーであると同時に、プレーメーカーでもあるビール不在の影響もあるだろうが、フロアのスペースを広げることができるベルターンス不在も響いていたことは間違いない。
もっとも、明日対戦するホークスにはディアンドレ・ハンターとキャム・レディッシュという身体能力に秀でたルーキーデュオがおり、パワーフォワードのジョン・コリンズも運動量に長けている。ベルターンスがスクリーンをかいくぐっても、オープンショットに持ち込めない可能性は十分ある。
だがこの男は目の前にディフェンダーがいようと、持ち前のクイックリリースと高さを駆使して3ポイントを放つことが可能。それに、もし決まらなくてもディフェンスの目を引き付けることができ、チームメイトに得点チャンスが生まれる。27歳のピュアシューターには復帰戦から、多大な活躍に期待したいところだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
昨年12月23日のニューヨーク・ニックス戦から大腿四頭筋の張りのため、9試合を欠場していたダービス・ベルターンスが10日のアトランタ・ホークス戦で復帰することになったのだ。
“ラトビアン・レーザー”の異名を持つ208㎝のフォワードは、昨夏にトレードでサンアントニオ・スパーズから加入。ここまでエースのブラッドリー・ビール(平均27.8点)に次ぐチーム2位の平均15.4点をあげており、3ポイント成功数(平均3.8本)はチームトップ、成功率も43.4%(105/242)と高精度を誇る。12月は平均19.4点、3ポイントは1試合平均4.5本、成功率も42.6%(49/115)という好成績を残した。
12月10日のシャーロット・ホーネッツ戦では8本の長距離砲を決めてキャリアハイの32得点と大暴れ。「あの男はまさに点取り屋。フロアのどこからでも点を取ることができる」とスコット・ブルックス・ヘッドコーチも絶賛していた。
ビールは右足下部の痛みのため直近7試合のうち6試合を欠場しているが、“Day-to-day”(その日のコンディション次第)のため、ホークス戦で復帰できるかもしれない。また、右足甲のストレス反応により1か月以上欠場しているトーマス・ブライアントも、ウィザーズ傘下のGリーグチーム、キャピタルシティ・ゴーゴーで調整を続けており、復帰が近づいている。
先発パワーフォワードの八村塁については、最短でも1月中旬の戦列復帰予定となっているものの、少しずつメンバーが戻りつつある。
ウィザーズは2019年の最終戦でマイアミ・ヒート、1月に入ってからもデンバー・ナゲッツ、ボストン・セルティックスを撃破するという“ジャイアント・キリング”をやってのけた。ただ主力の離脱中は得点力が下降しており、チームはベルターンスの外のシュートを求めていた。
というのも、今月に入ってガードのイシュ・スミスが平均18.8点、4.8アシストと奮闘しているとはいえ、成績は2勝3敗。オフェンスを最大の強みとするチームながら、平均104.0点はリーグ26位、3ポイントは成功率31.5%(39/124)でリーグ25位、成功数(平均7.8本)に至ってはリーグ最下位に落ち込んでいる。
チームのトップスコアラーであると同時に、プレーメーカーでもあるビール不在の影響もあるだろうが、フロアのスペースを広げることができるベルターンス不在も響いていたことは間違いない。
もっとも、明日対戦するホークスにはディアンドレ・ハンターとキャム・レディッシュという身体能力に秀でたルーキーデュオがおり、パワーフォワードのジョン・コリンズも運動量に長けている。ベルターンスがスクリーンをかいくぐっても、オープンショットに持ち込めない可能性は十分ある。
だがこの男は目の前にディフェンダーがいようと、持ち前のクイックリリースと高さを駆使して3ポイントを放つことが可能。それに、もし決まらなくてもディフェンスの目を引き付けることができ、チームメイトに得点チャンスが生まれる。27歳のピュアシューターには復帰戦から、多大な活躍に期待したいところだ。
文●秋山裕之(フリーライター)