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ベルターンス復帰のウィザーズがホーム3連勝!指揮官は「2、3週間で他の選手も戻ってくると思う」

秋山裕之

2020.01.11

ビールに代わって4試合連続先発出場のマクレーは28得点、8リバウンド、6アシストと多彩な活躍で勝利の立役者となった。(C)Getty Images

 1月10日(日本時間11日、日付は以下同)。ワシントン・ウィザーズはホームのキャピタル・ワン・アリーナでアトランタ・ホークスと対戦し、111-101で勝利を収めた。

「今日は粘り強く攻め続けた。序盤に良いスタートを切ったが、第2クォーターの後半に相手の速攻を止められず、流れが変わった。でも最後は引き締めて、粘り強く戦えた」

 試合後にスコット・ブルックス・ヘッドコーチ(HC)が振り返ったように、ウィザーズはホークスの追い上げを振り切り、ホーム3連勝をマークした。

 この日のウィザーズは、フィールドゴール37.5%(42/112)、3ポイント34.5%(10/29)とショットが不調だったが、イアン・マヒンミ(5本)、ジョーダン・マクレー(4本)らがリバウンドで奮闘。チーム全体で19本のオフェンシブ・リバウンドを奪い、セカンドチャンスにつなげたことが勝利につながった。

 得点面ではマクレーがゲームハイの29得点に加え、8リバウンド、6アシスト、トロイ・ブラウンJr.が18得点、10リバウンド、10試合ぶりに復帰したダービス・ベルターンスが3本の3ポイント成功を含む14得点、7リバウンドなど、計6選手が2桁得点をあげている。

 戦列に戻ったベルターンスについて指揮官は、「彼は要所でしっかりとショットを決めてくれた。打たない時でも、厳しいマークを受けていたね」と高評価。出場時間帯における得失点差で、ベルターンスは両軍トップの+21という数字を叩き出した。
 
 そしてディフェンス面で良い仕事を見せたのは、11得点、5リバウンドを記録したゲイリー・ペイトン二世。今季ここまで平均29.2点をあげていたトレイ・ヤングに対して好ディフェンスで19得点、7アシスト、6ターンオーバー、フィールドゴール35.0%(7/20)、3ポイントは0.0%(0/7)に封じ込めた。

 試合後、ペイトン二世は「彼のショットのほとんどは3ポイント。だから僕らは彼の3ポイントを少なくさせるように、なるべく遠い位置から打たせるようにしたんだ」とコメント。

 一方、相手の術中にハマったヤングは、「ゲイリーは本当にいいディフェンダー。今夜のショットミスのほとんどは自分たちで招いてしまったもの。僕はそれらを決め切ることができなかった」と悔やんでいた。

 この日の勝利で、ウィザーズは2020年に入って3勝3敗。イースタン・カンファレンス11位の13勝25敗ながら、9位のシャーロット・ホーネッツ(15勝26敗)とわずか0.5ゲーム差、8位のブルックリン・ネッツ(17勝20敗)とは4.5ゲーム差となっている。

 ブラッドリー・ビールをはじめ、トーマス・ブライアントやモリッツ・ヴァグナー、八村塁はこの日も欠場したものの、ブルックスHCは「ここ2、3週間で他の選手も戻ってくると思う」と語っており、ウィザーズは今月中にも現有戦力におけるベストメンバーが揃う見込みだ。

 レギュラーシーズンは間もなく折り返し地点を迎える。ウィザーズは主力選手が復帰することで、プレーオフ圏内に浮上することができるのか。期待したいところだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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