専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
NBA

「オールスター級だ」。ドンチッチ不在のマブズを牽引するアービングを指揮官が称賛「彼がいてくれてラッキーだね」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2025.01.30

ドンチッチ不在のなかマブズを牽引するアービング。9度目のオールスター選出なるか。(C)Getty Images

ドンチッチ不在のなかマブズを牽引するアービング。9度目のオールスター選出なるか。(C)Getty Images

 現地時間1月29日(日本時間30日、日付は以下同)、ダラス・マーベリックスは敵地スムージーキング・センターへ乗り込み、ニューオリンズ・ペリカンズ相手に137-136で勝利。今季成績をウエスタン・カンファレンス8位の26勝22敗(勝率54.2%)とした。

 2連勝のマブズはPJ・ワシントンが25得点、14リバウンド、8アシスト、カイリー・アービングが25得点、9リバウンド、6アシスト、ダニエル・ギャフォードが22得点、12リバウンド、4ブロックと躍動。さらにクレイ・トンプソンが6本の3ポイントを含む20得点、クエンティン・グライムズが17得点、3スティール、スペンサー・ディンウィディーが11得点、7アシストで勝利に貢献した。

 NBAでは明日30日に「オールスターゲーム2025」のリザーブ枠選手が発表される。ヘッドコーチ(HC)たちの投票によって各カンファレンス7名の計14名が選ばれるが、マブズのジェイソン・キッドHCはペリカンズ戦前の会見で、自軍のルカ・ドンチッチとアービングを猛プッシュした。

「ルカとカイは、我々のチームのオールスター。このチームのMVPでもある。カイはリーダーシップも発揮している。スタッツもそうだし、このチームでこなしていることは間違いなくオールスター級だ」

 ドンチッチは2年目の2020年から昨年まで5年連続でオールスターに選ばれ、アービングは昨季までの13シーズンで8度の球宴出場を飾っている。
 
 ドンチッチは今季も平均28.1点、8.3リバウンド、7.8アシスト、2.00スティールと例年通りのハイスタッツを記録。ただし、昨年末のクリスマスゲームで左ふくらはぎを負傷後まだ復帰できておらず、出場は48試合中22試合にとどまっているのがネックだ。

 一方のアービングは、ここまで38試合に出場して平均24.2点、4.6リバウンド、4.9アシスト、1.24スティールをマーク。フィールドゴール成功率48.2%、3ポイント成功率41.9%(平均2.9本成功)、フリースロー成功率89.7%と高いシュート力を発揮している。

 23日に発表されたウエストのガード部門のスターター枠は、オクラホマシティ・サンダーで活躍する今季MVP有力候補のシェイ・ギルジャス・アレキサンダーと、球宴の舞台チェイス・センターをホームとするゴールデンステイト・ウォリアーズのステフィン・カリーの2人。

 リザーブ候補にはミネソタ・ティンバーウルブズのアンソニー・エドワーズ、ロサンゼルス・クリッパーズのジェームズ・ハーデンとノーマン・パウエル、サクラメント・キングスのディアロン・フォックス、フェニックス・サンズのデビン・ブッカーなど、好選手揃いのウエストだけに、マブズが誇るバックコートデュオが選ばれる保証はない。

 それでも、指揮官のアービングへの厚い信頼は揺るがないようだ。キッドHCは在籍3年目でリーダーシップを発揮する32歳のベテランを改めて絶賛した。

「チームメイトたちへ見せる彼のエナジーや自信、前向きさは、我々にとってものすごく重要なんだ。このチームの選手たちはそれに支えられていると思う。冷静さ、点を取るべき時間帯を把握する能力も素晴らしい。

 我々は多くのことを求めてきたが、彼が『ノー』と言ったことは一度もない。多くの試合を経験し、彼はチャンピオンシップを勝ち獲ることの重要さを熟知している。彼がこのチームにいてくれて、我々はラッキーだね」

 はたして、今年のオールスターゲームの出場者はどんな顔ぶれになるのか。上記のほかにもジェイレン・グリーン(ヒューストン・ロケッツ)やジャマール・マレー(デンバー・ナゲッツ)といった初出場候補がいるだけに、注目したいところだ。

文●秋山裕之(フリーライター)
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号