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NBA

ウォリアーズ移籍で“制限”から解放されたバトラー。ヒートOBのウェイドは「今のジミーは鎖を解かれた野犬のよう」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2025.02.14

バトラーはウォリアーズ移籍後の4試合で平均21.3点、7.0リバウンド、5.3アシストをマークしている。(C)Getty Images

バトラーはウォリアーズ移籍後の4試合で平均21.3点、7.0リバウンド、5.3アシストをマークしている。(C)Getty Images

 移籍志願騒動のあったジミー・バトラーは現地時間2月6日(日本時間7日、日付は以下同)、5チームが絡む大型トレードでマイアミ・ヒートからゴールデンステイト・ウォリアーズに移籍となった。

 かつてヒートを3度の優勝に導いたフランチャイズOBのドウェイン・ウェイドは、ウォリアーズでステフィン・カリー、ドレイモンド・グリーンとチームメイトになったバトラーについて見解を述べている。

 バトラーは今季、ヒートから3度も出場停止処分を科されるなど首脳陣との関係が悪化し、1月21日のポートランド・トレイルブレイザーズ戦がヒートでのラストゲームとなった。現在35歳のベテランは、2月8日のシカゴ・ブルズ戦で25得点をあげて新天地デビューを飾ると、続く10日のミルウォーキー・バックス戦も20得点をマーク。2試合でフリースローを平均14本放ち、フリースローで45得点中23点を叩き出した。

 現役時代にヒートで15年間プレーし、2023年にバスケットボール殿堂入りを果たしたウェイドは『The WY Network』で、バトラーとヒートの離別に関して「悲劇的な結末」と述べつつ、「これはゴールデンステイトにとって、今後3年間の賭けだ。史上最高の選手の1人を獲得したら、チャンスを与えるのが義務だ」と語っている。

 バトラーは13年間のキャリアで、オールスター出場6回、オールNBA2ndチーム選出1回、オールNBA3rdチーム選出4回、オールディフェンシブ2ndチーム選出5回を誇る、リーグを代表する2ウェイプレーヤーだ。今季はヒートで平均17.0点と数字を落としていたが、“ゾーン”に入った時のプレーは今も目を見張るものがある。
 
 ウォリアーズでカリーやグリーンと新たにタッグを組むことになったバトラーは、「俺の仕事は攻撃でペイントエリアに入り、できる時にフィニッシュしてファウルを受ける。楽な仕事さ。オープンになることが多いからね。ここでは攻守のあらゆるポゼッションで、俺が自分らしくいるように思い出させてくれる」と、新天地に快適さを感じているようだ。

 バトラーと同じマーケット大出身で、2016ー17シーズンにはシカゴ・ブルズで共闘経験のあるウェイドも、後輩について「私はマーケット大のジミー、オールスター(選手)になる前のシカゴでのジミーを知っている。今はありのままのジミーでいられるから、鎖を解かれた野犬のようだ。1試合56得点をあげる必要があるとか心配する必要はない。今の彼ならできる。これまでとは違うんだ」と、ヒートで受けていた“制限”から解放されたと見立てている。

 ウォリアーズは28勝27敗(勝率50.9%)のウエスタン・カンファレンス10位でオールスターブレイクを迎えた。勝負のシーズン後半戦、チームはバトラー加入で勢いに乗ることができるだろうか。

構成●ダンクシュート編集部

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