今季のシーズンMVP争いは、シェイ・ギルジャス・アレキサンダー（SGA）とニコラ・ヨキッチの一騎打ちと言っていいだろう。

　前者はウエスタン・カンファレンス首位を独走するオクラホマシティ・サンダーの絶対的エースとして君臨し、リーグトップの平均32.9点に5.1リバウンド、6.2アシスト、1.8アスティール、1.0ブロック、フィールドゴール成功率52.5％、３ポイント成功率37.2％、フリースロー成功率89.9％と、個人、チームとも非の打ち所がない成績をマーク。

　一方、後者が率いるデンバー・ナゲッツはウエスト３位とチーム成績こそSGAに劣るも、平均28.8点、12.9リバウンド、10.5アシストと史上６例目となるシーズン・トリプルダブルが狙えるハイパフォーマンスを披露。加えて平均1.8スティール、フィールドゴール成功率57.4％、３ポイント成功率43.0％、フリースロー成功率80.9％と、こちらも素晴らしいスタッツを残している。
  　そんな２人が現地時間３月９日（日本時間10日、日付は以下同）に今季３度目の直接対決。結果は127－103でサンダーが快勝し、SGAは40得点に８リバウンド、５アシスト、３ブロック、ヨキッチは24得点、13リバウンド、９アシスト、１スティール、３ブロックと、SGAに軍配が上がった格好だ。

　この試合後、SGAが会見で両者のMVPレースについて口を開いた。

「そんなこと考えたこともなかったけど、話題になるのは当然だと思う。それがエンターテインメントであり、スポーツの一部だからね。

　話題になるのは名誉なことだよ。けど、僕にとっては勝利がすべて。MVPやオールスターといった栄誉も好きだけど、勝たなければ何の意味もない」

　あくまで目指すのはチームの勝利、そしてリーグ制覇であることを改めて強調したSGA。そしておそらく、ヨキッチも同じことを考えているだろう。

　はたして栄冠はどちらの頭上に輝くのか。両者は翌10日にも直接対決が控えている。

構成●ダンクシュート編集部

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