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クリッパーズのシモンズがロス五輪出場に意欲「僕はいつだってプレーしたいと思ってきた。健康体なら間違いなく出場したい」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2025.03.19

オーストラリア出身のシモンズは、3年後のロス五輪出場に意欲を見せた。(C)Getty Images

 現地時間3月17日(日本時間18日、日付は以下同)、ロサンゼルス・クリッパーズに所属するベン・シモンズのインタビュー記事が『RG』へ公開された。

 2016年ドラフト1位でフィラデルフィア・セブンティシクサーズに指名されたシモンズは、1年目は右足のケガで全休を強いられたものの、翌2017-18シーズンにデビューすると、208㎝の長身ながらPG(ポイントガード)を務め、平均15.8点、8.1リバウンド、8.2アシストの活躍で新人王を獲得。

 2年目からは3年連続オールスターに出場とリーグ屈指のスター選手に成長したシモンズだが、シュートレンジの狭さが仇となり、プレーオフではなかなか結果を残せず。2021-22シーズンの途中にブルックリン・ネッツにトレードされるも、背中のケガとメンタルヘルスの問題でこのシーズンは全休を強いられた。

 結局ネッツではシクサーズ時代のような輝きを取り戻すことができず、今年の2月8日に解雇され、その2日後にクリッパーズと契約を結んだ。

 そんなシモンズはオーストラリアのメルボルン生まれ。2013年の「FIBAオセアニア・チャンピオンシップ」を最後に代表チームでプレーしていないが、今月13日に同チームはブライアン・ゴージャン前HC(ヘッドコーチ)の後任にワシントン・ウィザーズでアシスタントコーチ(AC)を務めるアダム・カポルンが就任して新体制へと舵を切った。
 
 シモンズはインタビューで新HCを迎えたオーストラリア代表、そして2028年のロス五輪について言及した。

「彼(カポルン)のことは知っているから嬉しいね。彼は最高のコーチで、素晴らしい人間性の持ち主でもある。彼と話すこと、次のオリンピックに向けて関係を構築し続けいくことが楽しみなんだ」

 シモンズは続けて「僕はいつだってオリンピックでプレーしたかった。健康体ならすぐに行動するし、間違いなく出場したい」と3年後の五輪出場に意欲を見せた。

 現在NBAでプレーしているオーストラリア出身選手のうち、ロス五輪で主力を務めることが期待されているのは、ジョシュ・ギディー(シカゴ・ブルズ/22歳)とダイソン・ダニエルズ(アトランタ・ホークス/22歳)。また、アメリカとの二重国籍を持つカイリー・アービング(ダラス・マーベリックス/32歳)がオーストラリア代表でのプレーが許可されれば、チームにとってオフェンス面で大きなプラスとなる。

 28歳のシモンズは長身ですべてのポジションを守ることができ、プレーメーキングも得意とする異色のタイプだけに、この男が"ブーマーズ"入りすることができれば、さらに魅力的なロスターを形成することができるだろう。

文●秋山裕之(フリーライター)

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