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NBA

ヨキッチ相手に34得点を奪ったウィザーズの新人サー「ひたすらアグレッシブに走り続けたことが良い結果につながった」<DUNKSHOOT>

小川由紀子

2025.03.19

2024年ドラ2のサーは、オールスター後にルーキー2位の平均16.9点に3ポイント成功率37.1%をマークしている。(C)Getty Images

2024年ドラ2のサーは、オールスター後にルーキー2位の平均16.9点に3ポイント成功率37.1%をマークしている。(C)Getty Images

 現在15勝52敗(勝率22.4%)でイースタン・カンファレンス最下位と、今季もプレーイン圏内から程遠い位置にいるワシントン・ウィザーズだが、現地3月15日には敵地でデンバー・ナゲッツを下す殊勲の勝利を手にした。

 123-123で迎えたラストチャンス、残り1秒でディープスリーを沈めたのはエースのジョーダン・プールだったが、この時クリスチャン・ブラウンにスクリーンをかけていたのがルーキーのアレックス・サーだった。

 強豪相手にキャリアハイの34得点をマークし、勝利に大きく貢献したサーは「今日はよくシュートが入ってくれた。リム近くからのダンクといったイージーバスケットや、スリーも決まってくれた。あとはただひたすらアグレッシブに、トランジションの時にも走り続けたことで良い結果につながったね」と振り返った。

 昨年12月にホームで行なわれたナゲッツ戦は欠場していたサーにとって、これがニコラ・ヨキッチとの初対戦。現役№1センターとのマッチアップについて、「彼は周囲の選手たちを巻き込んで攻撃の形を作り出す。ものすごいプレーヤーだと感じた」と率直に語ったあと、「自分の武器でもあるアジリティを使うことがとても役立った」と手応えを口にした。
 
 ヨキッチは40得点、13リバウンド、9アシストと、この日もトリプルダブルに迫る働きだったが、サーは俊敏な身のこなしでフロアをかき乱しただけでなく、ゴール下でのパワー勝負の場面でも、アジリティを活かした細かいフェイントでヨキッチを翻弄した。

 ウィザーズのブライアン・キーフHC(ヘッドコーチ)もそんなサーのプレーを評価。

「タフなマッチアップだったが、彼は素晴らしいプレーヤーだ。何よりアレックスが自分のプレーを貫き、アグレッシブに攻め続けた点を評価している。彼はチームメイトがいて欲しいところにいてくれる。それに終盤のビッグショットも効いた」と称賛した。

 ナゲッツ戦のサーは前半だけで24得点、5リバウンド、4アシストという好成績をマーク。ルーキーでこの数字を残したのは2018-19シーズンのルカ・ドンチッチ以来の快挙で、それを23年の王者ナゲッツ、そして昨季のMVP相手にやってのけたのは、大きな自信になったことだろう。

 再建中のウィザーズでは、今季のルーキーの出場時間でダントツ首位のバブ・キャリントンを筆頭に、キーショーン・ジョージ、そしてサーとTOP10に3人を送り込むほど、1年目の彼らが中心選手となっている。
 
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