昨季まで5シーズン連続でプレーオフに進出しているマイアミ・ヒートが苦しんでいる。
現地時間3月19日(日本時間20日)、8連敗中のヒートはホームのカセヤ・センターにデトロイト・ピストンズを迎え撃った。
5点をリードして迎えた第4クォーター。ヒートはアレック・バークスのフリースロー1本、ダンカン・ロビンソンのレイアップで8点差(96-88)をつける。その後ピストンズの追撃に遭うなか、1ポゼッション差まで詰め寄られてもなんとかリードを保っていた。
残り56.1秒にケイド・カニングハムの3ポイントで逆転されるも、残り5.0秒にタイラー・ヒーローのフリースロー2本で追いつき、113-113で延長突入かと思われた。
しかし、タイムアウト明けのピストンズの攻撃。カニングハムがバム・アデバヨ越しにトップから3ポイントを放ち、ボールはボードに当たってからネットを通過。相手の劇的弾に沈んだヒートは最終スコア113-116で惜敗し、2007-08シーズンの11連敗以降ではワーストの9連敗となった。
ピストンズ戦を終えて、ヒートは29勝40敗(勝率42.0%)でイースタン・カンファレンス10位。9位のシカゴ・ブルズとは同成績で並び、11位のトロント・ラプターズ(24勝45敗/勝率34.8%)とは5.0ゲーム差がついていることから、よほどのことがない限りプレーイン・トーナメントには滑り込むことができる見込みだ。
それでも、2008年のエリック・スポールストラHC(ヘッドコーチ)就任後ではワーストの9連敗、第4クォーターで逆転を許すのは今季リーグワーストの12度目。試合時間残り5分で5点差以内を指すクラッチ・シチュエーションではリーグ28位の13勝23敗(勝率36.1%)、オールスター以降は同30位の2勝8敗と、ネガティブな数字が並ぶ。
この日はアデバヨがゲームハイの30得点に9リバウンド、8アシスト、ヒーローが29得点と両輪が活躍。さらにケレル・ウェアが14得点、12リバウンド、3ブロック、ロビンソンが14得点、デイビオン・ミッチェルが12得点を残すも、3月3日を最後に白星から遠ざかっている。
ヒーローは「これはタフだ。感情面のアップダウンを切り抜け、僕らはこの試合を通して困難を乗り越えたと思っていた。互いにランを掛け合い、最後の場面で勝利するチャンスがあったのに…」と逆転負けを悔やみつつ、決勝弾を沈めたカニングハムを称えた。
「ケイドがタフショットをねじ込んだんだ。(アデバヨの)見事なディフェンスの前にボールがバンクして入った。あれには脱帽さ。残念ながらまた黒星になってしまった。しかし今の自分たちはこの状況を受け入れて、学ぶようにしている。次の試合へ向けて前進していくよ」
ヒートにとって朗報なのは、この試合を皮切りにホーム5連戦が組まれていることだろう。足を負傷してピストンズ戦を欠場したアンドリュー・ウィギンズが次戦以降に復帰できれば、連敗ストップの可能性は高まるはずだ。
名将スポールストラHC率いるヒートはこの惜敗を機にさらに団結し、連敗地獄から脱却できるか。ヒーローをはじめとする選手たちのさらなる奮起に期待したい。
文●秋山裕之(フリーライター)
現地時間3月19日(日本時間20日)、8連敗中のヒートはホームのカセヤ・センターにデトロイト・ピストンズを迎え撃った。
5点をリードして迎えた第4クォーター。ヒートはアレック・バークスのフリースロー1本、ダンカン・ロビンソンのレイアップで8点差(96-88)をつける。その後ピストンズの追撃に遭うなか、1ポゼッション差まで詰め寄られてもなんとかリードを保っていた。
残り56.1秒にケイド・カニングハムの3ポイントで逆転されるも、残り5.0秒にタイラー・ヒーローのフリースロー2本で追いつき、113-113で延長突入かと思われた。
しかし、タイムアウト明けのピストンズの攻撃。カニングハムがバム・アデバヨ越しにトップから3ポイントを放ち、ボールはボードに当たってからネットを通過。相手の劇的弾に沈んだヒートは最終スコア113-116で惜敗し、2007-08シーズンの11連敗以降ではワーストの9連敗となった。
ピストンズ戦を終えて、ヒートは29勝40敗(勝率42.0%)でイースタン・カンファレンス10位。9位のシカゴ・ブルズとは同成績で並び、11位のトロント・ラプターズ(24勝45敗/勝率34.8%)とは5.0ゲーム差がついていることから、よほどのことがない限りプレーイン・トーナメントには滑り込むことができる見込みだ。
それでも、2008年のエリック・スポールストラHC(ヘッドコーチ)就任後ではワーストの9連敗、第4クォーターで逆転を許すのは今季リーグワーストの12度目。試合時間残り5分で5点差以内を指すクラッチ・シチュエーションではリーグ28位の13勝23敗(勝率36.1%)、オールスター以降は同30位の2勝8敗と、ネガティブな数字が並ぶ。
この日はアデバヨがゲームハイの30得点に9リバウンド、8アシスト、ヒーローが29得点と両輪が活躍。さらにケレル・ウェアが14得点、12リバウンド、3ブロック、ロビンソンが14得点、デイビオン・ミッチェルが12得点を残すも、3月3日を最後に白星から遠ざかっている。
ヒーローは「これはタフだ。感情面のアップダウンを切り抜け、僕らはこの試合を通して困難を乗り越えたと思っていた。互いにランを掛け合い、最後の場面で勝利するチャンスがあったのに…」と逆転負けを悔やみつつ、決勝弾を沈めたカニングハムを称えた。
「ケイドがタフショットをねじ込んだんだ。(アデバヨの)見事なディフェンスの前にボールがバンクして入った。あれには脱帽さ。残念ながらまた黒星になってしまった。しかし今の自分たちはこの状況を受け入れて、学ぶようにしている。次の試合へ向けて前進していくよ」
ヒートにとって朗報なのは、この試合を皮切りにホーム5連戦が組まれていることだろう。足を負傷してピストンズ戦を欠場したアンドリュー・ウィギンズが次戦以降に復帰できれば、連敗ストップの可能性は高まるはずだ。
名将スポールストラHC率いるヒートはこの惜敗を機にさらに団結し、連敗地獄から脱却できるか。ヒーローをはじめとする選手たちのさらなる奮起に期待したい。
文●秋山裕之(フリーライター)
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