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NBA

「ゲームをつまらなくしている」シャックが現代のビッグマンに物申す!「チームが勝ってないのに、なぜ最優秀守備選手なんだ?」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2025.04.10

名手シャックがホルムグレン(左)やウェンバンヤマ(右)ら、現代のビッグマンたちに物申した。(C)Getty Images

名手シャックがホルムグレン(左)やウェンバンヤマ(右)ら、現代のビッグマンたちに物申した。(C)Getty Images

 元NBA選手のシャックことシャキール・オニールは、現役時代に怪物センターとして名を馳せ、リーグ優勝4回、ファイナルMVP3回、オールスターに15回出場し、2016年に殿堂入りを果たした。センター全盛期を知る者としては、アウトサイド志向の強い現代のビッグマンには物申したいことがあるようだ。

 近年のNBAは3ポイントが攻撃の中心で、ステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)やデイミアン・リラード(ミルウォーキー・バックス)が得意とする“ディープスリー”も珍しくなくなり、「スモールボール化」「ポジションレス化」が急速に進んでいる。

 平均30.0点、12.8リバウンド、10.2アシストと史上3人目のシーズン平均トリプルダブルが濃厚なニコラ・ヨキッチ(デンバー・ナゲッツ)や、将来を嘱望される21歳のヴィクター・ウェンバンヤマ(サンアントニオ・スパーズ)など、センター陣も“万能タイプ”が多くなっている。

 216cm・147kgという恵まれた体格を活かし、1990~2000年代にNBAを支配したシャックは昨年9月、「ヴィクター・ウェンバンヤマは素晴らしい選手だ。でも、ジャンプシュートを何本も打つようでは、支配的な選手にはなれないと思う。もし彼があのサイズでインサイドプレーヤーだったら支配的だろうが、ジャンパーを打つ時は常にアップダウンがあるんだ」と指摘していた。
 
 その考えは現在も変わっていないようで、『NBA on TNT』で「ヨキッチとどのように戦うか?」と問われた際には、「彼の出身地がどこだったかはわからないけど、俺は40点取るから、相手はダブルチームで守らなきゃいけない。俺は彼が3ポイントシュートを打つよりずっと多く2ポイントシュートを打てる」と、今季3ポイントを134本沈めているヨキッチについて見解を述べた。

 さらに、シャックは自身のポッドキャスト『The Big Podcast』で、ウェンバンヤマとチェット・ホルムグレン(オクラホマシティ・サンダー)の台頭がリーグのDNAを変える可能性があるかと質問されると、ためらうことなく 「俺は彼ら2人をコートから退場させる。(彼らは)ゲームをつまらなくしている」と言い返した。

 ウェンバンヤマについては「口の中にヒジをぶち込んでやる。彼が試合で何をすると思う? クソみたいな3ポイントだ。俺自身、MVPを2度取り損ねて以来、MVPの基準がわからなくなった。ウェンバンヤマは(24年の)ディフェンシブ・プレーヤー・オブ・ザ・イヤーだ。チームは勝率5割に20ゲーム及ばなかった。チームが勝ってないのに、なぜアイツが最優秀守備選手なんだ?」

 アキーム・オラジュワン(元ヒューストン・ロケッツほか)やデイビッド・ロビンソン(元スパーズ)、パトリック・ユーイング(元ニューヨーク・ニックスほか)ら正統派センターとしのぎを削ったシャックの目には、現代のセンターは“ソフト”に映っているようだ。

構成●ダンクシュート編集部

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