現地時間4月15日(日本時間16日、日付は以下同)、ゴールデンステイト・ウォリアーズはホームのチェイス・センターで行なわれたプレーイン・トーナメントでメンフィス・グリズリーズを121-116で撃破。ウエスタン・カンファレンスの第7シードを確保するとともに、2年ぶりのプレーオフ出場を決めた。
ウォリアーズはステフィン・カリーが6本の3ポイントを含む37得点に8リバウンド、4アシストの大活躍。コート上を動き回って相手ディフェンダーを錯乱させ、味方との連係からイージーショットやクイックリリースで長距離砲を射抜き、エースの役割を全うした。
もっとも、この日チーム最多得点を奪ったのはカリーではなく、シーズン途中にマイアミ・ヒートから加入したジミー・バトラーだった。両チーム最多の38得点に7リバウンド、6アシスト、3スティールをマークした闘将は、要所で加点したり、相手に流れが傾きかけた場面で貴重なスティールを決めるなど好守両面で見事な活躍を演じた。
レギュラーシーズン最終戦のロサンゼルス・クリッパーズ戦で30得点、9アシスト、グリズリーズとの一発勝負でさらにギアを上げて今季最多得点を残したバトラーだが、プレーイン・ゲームで放った3ポイントはわずか4本。もっと打ってもいいように思えるが、本人はこう話していた。
「シュートはできる。(けど)俺はスリーを多く打つことをしないだけ。ペイントへドライブしてレイアップで決めるか、自分よりもシューターとして優れた誰かへパスする方がいいね。みんな俺にもっとスリーを打ってほしいんだろうけど、俺はレイアップを打つことを好むのさ」
201㎝・104㎏のバトラーは、相手選手と接触しても当たり負けせず、ゴール下で得点をねじ込む強さを持っている。特に“ゾーン”に入った際は止めることが難しく、ヒート時代には“プレーオフ・ジミー”と恐れられたこともあった。
「彼は数ポゼッション続けてボールに触らなかっただけで、クレイジーになるんだ。『俺にボールを持たせろ! ボールを触らせろ!』って感じだ。だから、その変化を見ているのは面白いよ。何百万回もプレーオフシリーズを経験してきた俺にとっても、今年は楽しめている」
ドレイモンド・グリーンはこれまで絶妙な連係を見せてきたカリーとは対極的なスタイルで得点を量産するバトラーをそう評し、スティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)も彼がチームに与えるインパクトの大きさをこのように表現していた。
「(昨季までの)我々はステフのリズムや動きでオフェンスをこなしていた。でも今のチームは素晴らしいアイソレーションもできるチームなんだ。これまでアイソのチームになることはなかったけど、このチームにはフリースローを獲得でき、数多くのスクリーンをかけずにオフェンスを引き起こせる選手がいる。それが非常に大きなアドバンテージになっているんだ」
カリーのショットが絶不調な時やオフェンスが停滞した場面で、ウォリアーズはバトラーという新たな武器をフィットさせることに成功した。20日からスタートする第2シードのヒューストン・ロケッツとのシリーズで、カリー&バトラーがどこまで活躍できるのか要注目だ。
文●秋山裕之(フリーライター)
「スタッツなんて全く気にしていない」米識者がバトラーを称賛「彼がこなしているのは2015年のイグダーラそのもの」<DUNKSHOOT>
「得点やシュート本数なんてどうでもいい」新天地ウォリアーズで躍動するバトラー「俺は勝つためだけにここへやって来た」<DUNKSHOOT>
「俺たちは優勝する」バトラーを獲得したウォリアーズの王座奪還にグリーンは自信「彼が加入して“勝てる”と信じられるんだ」<DUNKSHOOT>
ウォリアーズはステフィン・カリーが6本の3ポイントを含む37得点に8リバウンド、4アシストの大活躍。コート上を動き回って相手ディフェンダーを錯乱させ、味方との連係からイージーショットやクイックリリースで長距離砲を射抜き、エースの役割を全うした。
もっとも、この日チーム最多得点を奪ったのはカリーではなく、シーズン途中にマイアミ・ヒートから加入したジミー・バトラーだった。両チーム最多の38得点に7リバウンド、6アシスト、3スティールをマークした闘将は、要所で加点したり、相手に流れが傾きかけた場面で貴重なスティールを決めるなど好守両面で見事な活躍を演じた。
レギュラーシーズン最終戦のロサンゼルス・クリッパーズ戦で30得点、9アシスト、グリズリーズとの一発勝負でさらにギアを上げて今季最多得点を残したバトラーだが、プレーイン・ゲームで放った3ポイントはわずか4本。もっと打ってもいいように思えるが、本人はこう話していた。
「シュートはできる。(けど)俺はスリーを多く打つことをしないだけ。ペイントへドライブしてレイアップで決めるか、自分よりもシューターとして優れた誰かへパスする方がいいね。みんな俺にもっとスリーを打ってほしいんだろうけど、俺はレイアップを打つことを好むのさ」
201㎝・104㎏のバトラーは、相手選手と接触しても当たり負けせず、ゴール下で得点をねじ込む強さを持っている。特に“ゾーン”に入った際は止めることが難しく、ヒート時代には“プレーオフ・ジミー”と恐れられたこともあった。
「彼は数ポゼッション続けてボールに触らなかっただけで、クレイジーになるんだ。『俺にボールを持たせろ! ボールを触らせろ!』って感じだ。だから、その変化を見ているのは面白いよ。何百万回もプレーオフシリーズを経験してきた俺にとっても、今年は楽しめている」
ドレイモンド・グリーンはこれまで絶妙な連係を見せてきたカリーとは対極的なスタイルで得点を量産するバトラーをそう評し、スティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)も彼がチームに与えるインパクトの大きさをこのように表現していた。
「(昨季までの)我々はステフのリズムや動きでオフェンスをこなしていた。でも今のチームは素晴らしいアイソレーションもできるチームなんだ。これまでアイソのチームになることはなかったけど、このチームにはフリースローを獲得でき、数多くのスクリーンをかけずにオフェンスを引き起こせる選手がいる。それが非常に大きなアドバンテージになっているんだ」
カリーのショットが絶不調な時やオフェンスが停滞した場面で、ウォリアーズはバトラーという新たな武器をフィットさせることに成功した。20日からスタートする第2シードのヒューストン・ロケッツとのシリーズで、カリー&バトラーがどこまで活躍できるのか要注目だ。
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