今季のデトロイト・ピストンズは、PG(ポイントガード)のケイド・カニングハムを中心に昨季から30も勝ち星を増やし、44勝38敗(勝率53.8%)でイースタン・カンファレンス6位に入る大躍進を遂げた。6年ぶりの出場となったプレーオフでも1回戦で第3シードのニューヨーク・ニックス相手に、2試合を終えて1勝1敗と健闘している。
シリーズ初戦でピストンズは8点リードの試合残り9分からニックスに21-0のランを許して112-123で逆転負け。第2戦も第4クォーターに2桁リードを溶かし、残り1分で同点に追いつかれたが、ベテランのデニス・シュルーダーの活躍で、08年以来となるプレーオフ勝利(100-94)を手にした。
この一戦でカニングハムは33得点、12リバウンド、3アシスト、2スティールをあげ、勝利に大きく貢献。23歳の若きエースは、ピストンズでは04年のチャンシー・ビラップス以来となる、ポストシーズンで30得点、10リバウンド以上を奪った選手となった。
試合後にJB・ビッカースタッフHC(ヘッドコーチ)は「彼はエリートだった。チームを勝たせるために必要なことをすべてやった」と絶賛したが、激しいディフェンスで1980年代に一世を風靡した"バッドボーイズ"ピストンズで司令塔を務めたアイザイア・トーマスも、同じポジションの後輩を高く評価している。
トーマスは1989、90年にピストンズを連覇に導き、2000年にはバスケットボール殿堂入りを果たしたレジェンド。現在は『NBA TV』のアナリストを務める63歳はラジオ番組『SiriusXM NBA Radio』で、第2戦のカニングハムについて「彼は自分がプレーしているゲームの意味、そして対戦相手の弱点を理解していた。だからこそ、その弱点を突くことができた」と振り返った。
さらに「『ケイドが他の選手に譲っている』などと言われることがあるが、彼は単にボールを(味方に)渡しているわけではない。自分では突けない弱点を、チームメイトが突けると判断しているからそうしているんだ」と彼のゲームの理解力と判断力の高さを称賛した。
また、トーマスはピストンズのフィジカルなスタイルも気に入っているようで、チームがシーズン40勝目をあげた3月下旬には『NBA TV』で次のように語っていた。
「彼らはついにピストンズ"バッドボーイズ"の文化、つまりディフェンス、リバウンド、フィジカルなプレーという原点に戻ってきた。それこそがデトロイトのチームの本質であり、この街の人々が求めてるスタイルなんだ。もし50本のスリーを打ちたいなら、ボストンに行けばいい。でもディフェンス、ハードワーク、リバウンド、そしてチャンピオンの血統を見たいなら、デトロイトに来い」
稀代の名PGは自身を中心に築き上げた"バッドボーイズ"時代のスタイルを、現在のチームが継承していることに鼻高々のようだ。
構成●ダンクシュート編集部
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トーマスは1989、90年にピストンズを連覇に導き、2000年にはバスケットボール殿堂入りを果たしたレジェンド。現在は『NBA TV』のアナリストを務める63歳はラジオ番組『SiriusXM NBA Radio』で、第2戦のカニングハムについて「彼は自分がプレーしているゲームの意味、そして対戦相手の弱点を理解していた。だからこそ、その弱点を突くことができた」と振り返った。
さらに「『ケイドが他の選手に譲っている』などと言われることがあるが、彼は単にボールを(味方に)渡しているわけではない。自分では突けない弱点を、チームメイトが突けると判断しているからそうしているんだ」と彼のゲームの理解力と判断力の高さを称賛した。
また、トーマスはピストンズのフィジカルなスタイルも気に入っているようで、チームがシーズン40勝目をあげた3月下旬には『NBA TV』で次のように語っていた。
「彼らはついにピストンズ"バッドボーイズ"の文化、つまりディフェンス、リバウンド、フィジカルなプレーという原点に戻ってきた。それこそがデトロイトのチームの本質であり、この街の人々が求めてるスタイルなんだ。もし50本のスリーを打ちたいなら、ボストンに行けばいい。でもディフェンス、ハードワーク、リバウンド、そしてチャンピオンの血統を見たいなら、デトロイトに来い」
稀代の名PGは自身を中心に築き上げた"バッドボーイズ"時代のスタイルを、現在のチームが継承していることに鼻高々のようだ。
構成●ダンクシュート編集部
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