オーランド・マジックは、現地時間4月29日(日本時間30日、日付は以下同)に行なわれたボストン・セルティックスとのプレーオフ1回戦第5戦を89-120で落としてシリーズ4敗目を喫し、2024-25シーズンを終えた。
今季のマジックは、パオロ・バンケロが開幕4戦目でキャリアハイの50得点をマークするも、翌日の試合で右腹斜筋断裂のケガを負い長期離脱。さらに2番手のフランツ・ヴァグナーも12月上旬に同じ箇所を痛めて戦列を離れ、同月にモリッツ・ヴァグナーは左ヒザの前十字靭帯断裂でシーズン終了、ジェイレン・サッグスも1月末に大腿四頭筋の負傷で残り試合全休と、主力のケガに悩まされた。
それでも、復帰したバンケロとF・ヴァグナーを中心にイースタン・カンファレンス7位の41勝41敗(勝率50.0%)でレギュラーシーズンを終え、アトランタ・ホークスとのプレーイン・ゲームを制して第7シードを勝ち獲り、2年連続でプレーオフ進出を果たした。
ただ、昨年に続いてポストシーズンでは1回戦敗退に終わったこともあり、バンケロは5月1日に行なわれた米メディア『Andscape』のインタビューで、複雑な心境を口にしていた。
「なんか変な感じだね。昨日の夜は座ってプレーオフの試合を観ていた。で、僕は(次の)試合があるから寝ないといけないとずっと思っていた。それがずっと頭の中にあったんだ。けど、途中で『僕らにはもう試合がない。シーズンは終わってしまったんだ』と我に返ったよ」
デューク大の先輩でメンターでもあるジェイソン・テイタム(セルティックス)と初対決となった今年のプレーオフ。バンケロは5試合で平均29.4点、8.4リバウンド、4.2アシストに3ポイント成功率44.4%の好成績を残したが王者の壁は厚く、1勝しかあげることができなかった。
マジックがさらに浮上するためにはポイントガードの強化が必須だが、バンケロとF・ヴァグナー、ケンテイビアス・コールドウェル・ポープ、サッグス、コール・アンソニー、ウェンデル・カーターJr.、ジョナサン・アイザックといった主力が来季も契約下にあるため、トレードでの補強も考えられる。
また、バンケロは今夏にチームと5年間で最大2億4700万ドル(約353億2100万円)の超巨額な延長契約を結ぶ資格を手にすると米スポーツ専門局『ESPN』のボビー・マークスが報じている。
2022年のドラ1で弱冠22歳でエースとなった男は、自身の契約状況についてこう口にしていた。
「わからないな。ルーキー契約を結んだ時でさえ、自分の想像を遥かに超えた金額だったからね。だからそのこと(延長契約)についてはあまり考えていないんだ。金額やこれからのことはまだ何も話していない。ただ、その話が浮上しているのはありがたいし、チームとサインして自分の将来を固めることができるといいね。若い選手たちは誰でも、リーグ入りして自分自身の立場を確立し、2度目の契約を結ぶことがゴールだから。僕にとってもそれがうまくいってくれることを願っているよ」
昨年マジックはF・ヴァグナーとサッグスと延長契約を結んでいるものの、バンケロは現在のチームの顔だけに、今夏の契約合意に向けて水面下で動き出していることだろう。
文●秋山裕之(フリーライター)
セルティックスが連覇したらテイタムはデュラントより上?OBピアースが言及「厄介な議論が巻き起こる」<DUNKSHOOT>
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今季のマジックは、パオロ・バンケロが開幕4戦目でキャリアハイの50得点をマークするも、翌日の試合で右腹斜筋断裂のケガを負い長期離脱。さらに2番手のフランツ・ヴァグナーも12月上旬に同じ箇所を痛めて戦列を離れ、同月にモリッツ・ヴァグナーは左ヒザの前十字靭帯断裂でシーズン終了、ジェイレン・サッグスも1月末に大腿四頭筋の負傷で残り試合全休と、主力のケガに悩まされた。
それでも、復帰したバンケロとF・ヴァグナーを中心にイースタン・カンファレンス7位の41勝41敗(勝率50.0%)でレギュラーシーズンを終え、アトランタ・ホークスとのプレーイン・ゲームを制して第7シードを勝ち獲り、2年連続でプレーオフ進出を果たした。
ただ、昨年に続いてポストシーズンでは1回戦敗退に終わったこともあり、バンケロは5月1日に行なわれた米メディア『Andscape』のインタビューで、複雑な心境を口にしていた。
「なんか変な感じだね。昨日の夜は座ってプレーオフの試合を観ていた。で、僕は(次の)試合があるから寝ないといけないとずっと思っていた。それがずっと頭の中にあったんだ。けど、途中で『僕らにはもう試合がない。シーズンは終わってしまったんだ』と我に返ったよ」
デューク大の先輩でメンターでもあるジェイソン・テイタム(セルティックス)と初対決となった今年のプレーオフ。バンケロは5試合で平均29.4点、8.4リバウンド、4.2アシストに3ポイント成功率44.4%の好成績を残したが王者の壁は厚く、1勝しかあげることができなかった。
マジックがさらに浮上するためにはポイントガードの強化が必須だが、バンケロとF・ヴァグナー、ケンテイビアス・コールドウェル・ポープ、サッグス、コール・アンソニー、ウェンデル・カーターJr.、ジョナサン・アイザックといった主力が来季も契約下にあるため、トレードでの補強も考えられる。
また、バンケロは今夏にチームと5年間で最大2億4700万ドル(約353億2100万円)の超巨額な延長契約を結ぶ資格を手にすると米スポーツ専門局『ESPN』のボビー・マークスが報じている。
2022年のドラ1で弱冠22歳でエースとなった男は、自身の契約状況についてこう口にしていた。
「わからないな。ルーキー契約を結んだ時でさえ、自分の想像を遥かに超えた金額だったからね。だからそのこと(延長契約)についてはあまり考えていないんだ。金額やこれからのことはまだ何も話していない。ただ、その話が浮上しているのはありがたいし、チームとサインして自分の将来を固めることができるといいね。若い選手たちは誰でも、リーグ入りして自分自身の立場を確立し、2度目の契約を結ぶことがゴールだから。僕にとってもそれがうまくいってくれることを願っているよ」
昨年マジックはF・ヴァグナーとサッグスと延長契約を結んでいるものの、バンケロは現在のチームの顔だけに、今夏の契約合意に向けて水面下で動き出していることだろう。
文●秋山裕之(フリーライター)
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