現在NBAはプレーオフ真っ只中だが、今年2月にダラス・マーベリックスとロサンゼルス・レイカーズの間で成立した世紀のトレードは、依然として多くの議論を呼んでいる。
マブズはこの取引で生え抜きスターのルカ・ドンチッチをはじめ、マキシ・クリバー、マーキーフ・モリスを放出し、レイカーズからオールスタービッグマンのアンソニー・デイビス、成長著しいスウィングマンのマックス・クリスティ―、2029年のドラフト指名権を獲得。ニコ・ハリソンGM(ゼネラルマネージャー)は、トレードに踏み切った理由を「我々は、優勝を勝ち取るために必要なのはディフェンスだと考えている。だから攻守で最も優れている選手(デイビス)を迎え入れた」と説明していた。
しかし2018年のプロ入りから順調に成長を続け、スーパースターとなったドンチッチを放出したことにマブズファンは怒り心頭。トレードを主導したハリソンGMに批判が集まり、殺人予告を受ける事態にまで発展した。
ただ、ハリソンGMを擁護し、その決断を評価する声も少なからず存在する。
1990年代に大型司令塔として活躍したアンファニー“ペニー”ハーダウェイ(元オーランド・マジックほか)は、元NBA選手のユドニス・ハズレムとマイク・ミラーがホスト役を務めるポッドキャスト番組『The OGs』に出演し、次のように語っていた。
「ニコは私の仲間だから気をつけて話さないといけないけど、彼は自分の信念を貫いたんだ。内部事情はわからないが、ルカをトレードするのには本当に大きな覚悟が必要だっただろう」
ペニーはハリソンGMに理解を示し、ベストメンバーが揃った際のマブズにはプレーオフを勝ち上がる力があったと続けた。
「AD(デイビス)がどれだけ才能のある選手かは誰もが知っているし、我々はADを軽視しているわけじゃない。ルカは若いし、将来的にはリーグの顔になる可能性もあるから、難しいトレードだった。でも、もしあのグループ(マブズ)がカイリー(アービング)を含めて全員が健康だったら、ウエスタン・カンファレンスの決勝に行けたと思う。だからニコには同情するよ」
今季のマブズはアービング(左ヒザ前十字靭帯断裂)やデレック・ライブリー二世(右足首の疲労骨折)など主力のケガに泣かされ、ウエスタン・カンファレンス10位でレギュラーシーズンを終了。プレーイン・トーナメントではサクラメント・キングスとの9、10位争いを制すも、メンフィス・グリズリーズとの8位決定戦に敗れ、プレーオフ進出は叶わなかった。
現時点ではドンチッチを手に入れたレイカーズをトレードの勝者に挙げる声が大半だが、ペニーは最後に「今はニコを信じている。彼は大胆な一手を打った。大丈夫、必ず成功するさ」と太鼓判を押していた。
構成●ダンクシュート編集部
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