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NBA

ウルブズとの初戦で躍動したグリーンをウォリアーズ指揮官が称賛「彼はチームメイト全員を助けていた」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2025.05.08

カーHCはグリーンを「ベストなディフェンシブプレーヤー」と称賛した。(C)Getty Images

カーHCはグリーンを「ベストなディフェンシブプレーヤー」と称賛した。(C)Getty Images

 現地時間5月6日(日本時間7日)、ミネソタ・ティンバーウルブズとゴールデンステイト・ウォリアーズによるプレーオフのカンファレンス・セミファイナル初戦が、ウルブズの本拠地ターゲット・センターで幕を開けた。

 ヒューストン・ロケッツとの1回戦を最終第7戦の末に勝利したウォリアーズは、中1日でシリーズを迎えたものの、48分間のうち約40分もリードを保持し、99-88で貴重な勝利を掴んだ。

 ルディ・ゴベア(216㎝・117kg)、ジュリアス・ランドル(206㎝・113kg)、ナズ・リード(206㎝・120kg)と充実のインサイド陣を擁するウルブズにペイントエリアの得点こそ28-52と圧倒されたウォリアーズだったが、相手のフィールドゴール成功率を39.5%(34/86)、3ポイント成功率を17.2%(5/29)に抑え込み、最大23点のリードを奪う予想外の展開に持ち込む。

 この日のウォリアーズは大黒柱のステフィン・カリーが第2クォーター途中にハムストリング負傷で途中退場を強いられた。それでも、バディ・ヒールドが5本の3ポイントをお見舞いしてゲームハイの24得点に8リバウンド、3アシスト、ジミー・バトラーが20得点、11リバウンド、8アシスト、2スティールでチームを牽引した。
 
 さらに普段は黒子役に徹しているドレイモンド・グリーンが4本の3ポイントを含む18得点に8リバウンド、6アシスト、2スティールとマルチな働きで勝利に貢献。特に前半だけで4本の長距離補を沈めて両チーム最多の16得点とリズムをもたらした。

 スティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)は試合後に「ドレイモンドは13年間やってきたことを見事にこなしてくれた」と切り出し、35歳のベテランを称賛していた。

「彼は私がこれまで見てきた中で、ベストなディフェンシブプレーヤーだ。彼はどこにでもいて、相手が誰であろうとガードしていた。正しいポジションにいて、相手の持つあらゆるアドバンテージを阻止することで、チームメイト全員を助けていたよ。彼が我々のディフェンスを機能させて、全員の仕事をものすごく楽にしてくれる」

 2012年のプロ入りからウォリアーズ一筋のグリーンは、カリー、クレイ・トンプソン(現ダラス・マーベリックス)とともに、チームを4度(2015、17、18、22)の優勝に導いた。198㎝とパワーフォワード兼センターとしては小柄だが、フィジカルの強さと機動力、バスケットボールIQの高さを武器に、これまでオールディフェンシブチームに8度選出、2017年には最優秀守備選手賞に輝いている。

 守備時はガードからビッグマンまで抑えつつ、攻撃時は巧みなパスワークで味方のチャンスを演出、そして時には初戦のように2桁得点を奪うこともできるこの男のパフォーマンスが、ウォリアーズのシリーズ突破の鍵を握りそうだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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