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NBA

好調ニックスを支えるタウンズ。背番号32の理由は往年の名司令塔?「彼はチームメイトを高めながら、それを華やかにこなしていた」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2025.05.09

1995年生まれのタウンズだが、背番号32を好むのは80年代のレジェンドへの憧れがあるという。(C)Getty Images

1995年生まれのタウンズだが、背番号32を好むのは80年代のレジェンドへの憧れがあるという。(C)Getty Images

 今季からニューヨーク・ニックスでプレーするカール・アンソニー・タウンズは、レギュラーシーズンで平均24.4点、12.8リバウンド、3.1アシスト、フィールドゴール成功率52.6%、3ポイント成功率42.0%(平均2.0本成功)の成績を残して、移籍初年度からオールスターに選ばれた。

 チームもイースタン・カンファレンス3位の51勝31敗(勝率62.2%)で3年連続のプレーオフ出場権を獲得。デトロイト・ピストンズとの1回戦、ニックスは4勝2敗で突破し、タウンズはシリーズ平均19.7点、10.0リバウンド、1.7アシスト、1.17スティール、1.33ブロックをマークした。

 フィールドゴール試投数はシーズン中の平均16.9本から15.0本に微減したものの、成功率は48.9%、3ポイント成功率48.0%、フリースロー成功率90.0%と上々の数値を記録。現地時間5月3日のチーム練習後に、タウンズはこう話していた。

「僕は勝つためにやっている。だから勝っている限り、それ(自身のスタッツ)は問題ない。このチームが勝ち続けるなら問題ないんだ」
 
 213cm・112kgの体躯にパワーと高精度のシュート力を兼備する男は、ジェイレン・ブランソンと並ぶニックスの柱。そんなタウンズの働きは、トム・シボドーHC(ヘッドコーチ)の眼にも“正しいプレー”に映っているようだ。

「彼に対して2人あるいは3人のディフェンダーが寄ってきたら、3人越しにシュートしてほしくはない。彼にはそこでパスをしてほしいんだ。そうすることで、彼がチームを助けることになる。それが最も重要なことだ」

 パサーとしての役割も期待されるタウンズ。それは本人にとっても格好のチャレンジになりそうだ。

 ミネソタ・ティンバーウルブズでNBAキャリアをスタートさせたタウンズは、これまでずっと「背番号32」を着用してきた。これは父親のタウンズSr.が大学時代に着用した番号というのが大きな要因ながら、ロサンゼルス・レイカーズを80年代に5度の優勝へ導いた稀代の大型司令塔、マジック・ジョンソンの影響も大きかったと7日に明かした。

「彼(マジック)はチームメイトたちを高めながら、それをものすごく華やかにこなしていた。味方の能力を高め、自らも点を取れてすべてのカテゴリーでゲームにインパクトを与えた彼みたいな選手は、僕にとってすごくク―ルに映った。しかも彼は試合中に笑みを見せていた。僕もいつも笑っているような子どもだったんだ。まるで共鳴しているようだね」
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