ゴールデンステイト・ウォリアーズは、ミネソタ・ティンバーウルブズとのプレーオフ・カンファレンス準決勝でシリーズ１勝３敗と崖っぷちに立たされている。

　ウォリアーズは今年２月、５チームが絡む大型トレードでアンドリュー・ウィギンズらを放出し、マイアミ・ヒートからジミー・バトラーを獲得。ステフィン・カリー、新加入のバトラーによる２枚看板体制で23勝８敗と巻き返し、プレーイン・トーナメントを経てウエスタン・カンファレンスの第７シードを獲得した。

　ファーストラウンドでは第２シードのヒューストン・ロケッツを４勝３敗で下したものの、続くウルブズ（第６シード）とのカンファレンス準決勝は初戦を勝利した後に３連敗。カリーが第１戦で左ハムストリングを負傷し、３試合連続で欠場したのが響いた。

　現地時間５月14日（日本時間15日）に敵地で行なわれる第５戦に関しても、カリーは現地記者のマーク・J・スピアーズに対して「スーパーマンになりたかったとしても、（復帰は）できない」と語り、欠場を示唆している。

　元NBA選手のポール・ピアース（元ボストン・セルティックスほか）は『Showtime Basketball』のポッドキャスト番組『KG Certified』で、ウォリアーズについて「彼らは優勝候補だ。ただし、すべてが上手くいっている状態に限る」と触れ、カリー不在の影響を指摘した。
  「カリーを失って、耐えられるかはわからない。ハムストリングのケガだ。いい状態ではないね」

　これにはピアースの元同僚であるKGことケビン・ガーネット（元セルティックスほか）も、「俺は彼のUSG（その選手がどれだけオフェンスに関わっていたかを示す数値）を気にしていた。人々は彼がどれだけ走り、オフスクリーンプレーをしているか理解していない。カリーはリーグで最も動き、USGが高い選手だ。（１回戦で対戦した）ヒューストンはすごくフィジカルで、彼に対してアグレッシブにプレーしていたから心配していた」と続けた。

　その上で、KGはウルブズの主軸であるアンソニー・エドワーズを引き合いに出し、「彼（エドワーズ）がエネルギッシュな時、ミネソタはエネルギッシュなんだ。何が言いたいかわかるかい？」と問いかけると、ピアースはそれに答えた。

「カリーがいないと、ウォリアーズにはあの爆発的な力はない。みんながいつも彼に注目して、他の選手もやりやすくなる。今はそれがないんだ」

　ウォリアーズは引き続きカリーを欠くとなれば、バトラーとドレイモンド・グリーンを中心に残る選手たちが奮起するしかない。

構成●ダンクシュート編集部

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