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NBA

「得点しようと思えばできるけど…」主砲カリーが不在のなか、バトラーはいかにしてウォリアーズを導くか<DUNKSHOOT>

小川由紀子

2025.05.11

カリーを欠く状況下で、バトラーが力強くチームを牽引している。(C)Getty Images

カリーを欠く状況下で、バトラーが力強くチームを牽引している。(C)Getty Images

 ゴールデンステイト・ウォリアーズとミネソタ・ティンバーウルブズによるウエスタン・カンファレンス準決勝は、第1戦をウォリアーズが99-88で制したものの、第2戦は上位シードのウルブズが117-93で取り返した。

 ウォリアーズは第1戦でステフィン・カリーが左ハムストリングを負傷。12分間でコートを退く苦しい展開ながら、41分以上出場したジミー・バトラーが20得点に11リバウンド、8アシスト、2スティールと攻守で奮闘した。バトラーは第2戦もチームトップのプレータイムを記録し、チームハイの17得点に7リバウンドと、エース不在の穴を懸命に埋める姿が際立っている。

 第1戦の後の会見では、それを自認するかのように「どんなチームでも、俺がいればチャンスはあると思う。そして、どんなチームでも、ステフがいればチャンスがある。仲間たちもそれを信じている」と自信のコメント。

 マイアミ・ヒート時代にチームを2度ファイナルに導いた実績があるだけに、その言葉には重みがある。
 
 第2戦はティップオフから5分もの間シュートが決まらず、その間、相手に13-0ランを許した立ち上がりの悪さが響き、最後まで追う展開を覆すことができずに完敗。加えて、アウトサイドシュートが不発だったウォリアーズに対し、ウルブズは37本中16本、成功率にして43.2%と高確率で決められたのも痛かった。

 アウトサイドからの得点力不足については、なおさらカリーの不在が惜しまれるところだが、エース抜きでの戦いについて、試合後にバトラーは対応策を語った。

「オフェンス面ではひたすら攻めて、オープンな選手を見つけて、また攻める。それを徹底することだ。彼(カリー)がやっていることを再現、いや、近いことをするだけでも難しいけれど、とにかく方法を見つけるしかない。ビデオを観たり、お互いによく話し合って、自分たちが持つ能力をいかに最大限に発揮するかだ」

 自分自身のプレーについては「よりアグレッシブになること」が必要とバトラーは語っている。それは自身が積極的にシュートを狙いにいくことではなく、みんなのためにチャンスメイクすることを意味していた。
 
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