“NBA戦国時代”は今年も続くのか。

　プレーオフ開幕からおよそ１か月。現地５月14日時点で、NBAは東西のカンファレンス・セミファイナルの２カードが決着。残りの２カードも佳境を迎えているが、過去６年連続で異なるチャンピオンが誕生している流れが続きそうな気配だ。

　リーグは近年、史上稀に見る群雄割拠の時代に突入している。

　2019年から昨季まで毎シーズン異なるチームが王座に就き、今季もNBAで優勝未経験のインディアナ・ペイサーズとミネソタ・ティンバーウルブズがカンファレンス決勝に進出。もし現在３勝２敗で突破に王手をかけているオクラホマシティ・サンダーとニューヨーク・ニックスが勝ち進めば、７年連続の異なる球団の優勝が確定する。

　過去６年の優勝チームは以下の通りだ。

■2019年以降のNBA優勝チーム
※カッコ内は各チームにおける優勝経歴

2019年：トロント・ラプターズ（初）
2020年：ロサンゼルス・レイカーズ（10年ぶり17回目）
2021年：ミルウォーキー・バックス（50年ぶり２回目）
2022年：ゴールデンステイト・ウォリアーズ（４年ぶり７回目）
2023年：デンバー・ナゲッツ（初）
2024年：ボストン・セルティックス（16年ぶり18回目）
2025年：ペイサーズorウルブズorニックスorセルティックスorサンダーorナゲッツ
  　過去２年の王者であるナゲッツとセルティックスはまだ生き残る可能性を残しているが、前者はサンダーに、後者はニックスに３勝を献上し、もう１敗もできない崖っぷちに立たされている。（サンダーvsナゲッツの第６戦は日本時間16日、ニックスvsセルティックスの第６戦は同17日に実施）

　NBAは1946年の創設以来、セルティックスやレイカーズ、シカゴ・ブルズなど一部のチームが王朝を築き、時代を席巻してきた。優勝チームが立て続けに入れ替わったのは1975～80年と2019～24年の６年間が最長で、今季７年に更新されれば史上初となる。

　ちなみに、直近６年はイーストとウエストの東西カンファレンスから３チームずつが頂点に立っているが、優勝チームは翌年のシーズンでいずれもカンファレンス・セミファイナルまでに敗れている。

　連覇の難しさを感じさせるNBA戦国時代。セルティックスとナゲッツが意地を見せるか、それとも再び新王者誕生となるか。引き続き注目だ。

構成●ダンクシュート編集部

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