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レブロン&ドンチッチの“スーパーデュオ”は来季以降も見られるか?元選手は「次のシーズンが最後になる」と持論<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2025.05.16

今季誕生したレブロン&ドンチッチの“夢のデュオ”は、来季以降も見られるか。(C)Getty Images

 NBAの2024-25シーズンにおけるビッグニュースを選ぶとすれば、ルカ・ドンチッチのロサンゼルス・レイカーズ移籍は外せないだろう。今年2月の3チーム間トレードで、スロベニア出身の神童はダラス・マーベリックスからレイカーズへと所属先を変えた。

 レイカーズは主軸のアンソニー・デイビスやマックス・クリスティーらを放出したとはいえ、ドンチッチは昨季マブズをNBAファイナルに導いた立役者で、リーグを代表するスーパースターの1人だけに、その衝撃が世界中へ響き渡ったことは言うまでもない。

 新天地ではレブロン・ジェームズやオースティン・リーブス、八村塁といった新たなチームメイトたちとプレーし、ドンチッチはレギュラーシーズン28試合で平均28.2点、8.1リバウンド、7.5アシスト、1.61スティールを記録し、チームはウエスタン・カンファレンス3位の50勝32敗(勝率61.0%)をマークした。

 レブロンとドンチッチによる"魅惑のスーパーデュオ"を擁するレイカーズは意気揚々とプレーオフを迎えたが、ミネソタ・ティンバーウルブズとのファーストラウンドを1勝4敗で終え、1回戦でポストシーズンから姿を消した。

 これには現地のメディアも様々に反応し、元選手はドンチッチのコンディショニングについて指摘。現地時間5月14日に公開されたポッドキャスト番組『SloaneKnows Podcast』に出演したアル・ハリントン(元ゴールデンステイト・ウォリアーズほか)は「ルカの大ファン」と前置きした上で、次のように述べた。
 
「彼は歴代最高の選手の1人だ。ただ心配なのは、いつもシーズンの終わりになると突然消えてしまうようになる。その原因のひとつはシーズンが長いこと。あとはプレーオフに突入してからはしっかり身体をケアしていないと、ゲームは(レギュラーシーズンから)激しくなって、試合もほぼ中1日で組まれているから、身体へ要求される負担が変わってくることにある」

 ドンチッチのコンディショニングについてはもともと不安視されていた。ウルブズとのシリーズでも平均41.6分出場し、30.2点、7.0リバウンド、5.8アシストを残した一方で、体調不良に悩まされることもあった。

 この点は本人も課題のひとつと認識しているはずで、本人の意識やトレーナー、マネジメントチームとの連係も今後のパフォーマンスを左右することになりそうだ。

 そして、その点で大きなサポート役になることが期待されているのがレブロン。ヴィンス・カーター(元トロント・ラプターズほか)と並んでNBA歴代最長タイのキャリア22年目となった今季も、現役最年長(40歳)の大ベテランは依然としてリーグ有数の実力者であることを見せつけた。
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確実に引退の時が迫るレブロン