デンバー・ナゲッツとニコラ・ヨキッチの2024－25シーズンは、現地時間５月18日（日本時間19日、日付は以下同）、プレーオフのカンファレンス・セミファイナル第７戦でオクラホマシティ・サンダーに93－125で敗れたことで幕を下ろした。

　直近４年間で３度のMVPに輝いたセルビア出身のビッグマンは、昨年のプレーオフもカンファレンス・セミファイナル第７戦の末にミネソタ・ティンバーウルブズに敗れて敗退。その後、パリオリンピックに出場して銅メダルを獲得する立役者になった。

　第７戦後の会見で、ヨキッチは「オリンピックが僕を高めてくれたと思っている。自分の国のためにプレーし、（NBAとは）違うルールで、（ナゲッツとは）異なる選手たちとプレーしたんだ」と口にしていた。

　パリ五輪を終えて迎えた今季、ヨキッチはNBA史上３人目、センターでは初の平均トリプルダブル（29.6点、12.7リバウンド、10.2アシスト）に加えて1.8スティール、フィールドゴール成功率57.6％、３ポイント成功率41.7％（平均2.0本成功）、フリースロー成功率80.0％を記録。
  　得点、リバウンド、アシスト、スティールの４部門でリーグトップ３に入った史上初の選手となり、ナゲッツをウエスタン・カンファレンス４位の50勝32敗（勝率61.0％）へ導き、今季もMVPの有力候補となった。

　サンダーとのシリーズでも平均28.4点、13.9リバウンド、5.9アシスト、1.7スティールを残したヨキッチは、第１戦で42得点、22リバウンド、６アシスト、２ブロック、第５戦でも44得点、15リバウンド、５アシスト、２スティールのモンスタースタッツを叩き出してチームを牽引。

　だがナゲッツはサンダー相手にターンオーバーを平均17.7本も喫してしまい、フィールドゴール成功率41.0％に封じられ、ヨキッチも平均4.4本ものターンオーバーを記録するなど苦戦を強いられた。

　2023年の覇者ナゲッツは、ヨキッチとジャマール・マレーが絶対的な主軸で、その周囲をアーロン・ゴードンやマイケル・ポーターJr.、クリスチャン・ブラウンらがサポート。今季はシーズン終盤にマイケル・マローンHC（ヘッドコーチ）を解任し、デイビッド・アデルマンが暫定HCを務めてきた。