NBAの今季のシーズンMVPには、オクラホマシティ・サンダーのシェイ・ギルジャス・アレキサンダーが選出された。
サンダーをリーグ最高勝率に導いたSGAの初受賞か、あるいはニコラ・ヨキッチ(デンバー・ナゲッツ)の4度目の受賞となるかが注目された今季のMVPレース。
平均29.6点、12.7リバウンド、10.2アシストと、キャリアで初めてシーズン・トリプルダブルを達成したニコラ・ヨキッチは、得点とリバウンドでリーグ3位。アシストはアトランタ・ホークスのトレイ・ヤング(11.6)に次ぐ2位、1.8スティールもリーグ2位と計4部門でTOP3入りを果たし、攻守両面でMVP級の申し分ない支配力を披露した。
一方のSGAは、リーグトップの平均32.7点と、ズバ抜けた得点力を発揮。
かたやセンター、かたやポイントガードと、ポジションも役割が違うがゆえに単純な比較はできないが、ヨキッチがコートのあらゆる場所、ゲーム中のあらゆる局面で影響力を及ぼす選手であるのに対し、シェイはアンストッパブルな爆発力で、勝利を自軍に呼び込む力を示した。
そこでひとつの評価基準となったのは、2人が属するチームの状況だ。サンダーとのプレーオフ・カンファレンス準決勝第7戦の後、ヨキッチ自身はこう話していた。
「20、30試合しかプレーしていない選手に、プレーオフでいきなり活躍を期待することはできない。勝っているのは、インディアナ(ペイサーズ)やOKC(サンダー)、ミネソタ(ティンバーウルブズ)など、選手層の厚いチームだ」
ヨキッチが選手層の充実を課題に挙げていたように、ナゲッツは今季のレギュラーシーズンでベンチプレーヤーの出場時間がリーグワースト3位、得点は同4位(サンダーはそれぞれ上から16位と18位)と、リーグ内でも主力メンバーに頼る比重が大きい球団のひとつだった。
2022-23シーズンの優勝メンバーで経験豊富なケンテイビアス・コールドウェル・ポープ(オーランド・マジック)や、献身的なブルース・ブラウン(ニューオリンズ・ペリカンズ)のような戦力を手放した後の補充も行なわれておらず、タイトル獲得以降、チーム力は弱体傾向にある。
そんなナゲッツでエースを務めるヨキッチは、2015-16シーズンにNBAデビューしてからの10年間で、オールNBAチーム、オールスター、オールディフェンシブチームに選出されたチームメイトと共闘した経験が一度もないという、意外なデータも話題になっている。そうした状況下でカンファレンス決勝進出にあと一歩のところまで迫ったのは、ヨキッチの絶大な影響力があったゆえにほかならない。
サンダーをリーグ最高勝率に導いたSGAの初受賞か、あるいはニコラ・ヨキッチ(デンバー・ナゲッツ)の4度目の受賞となるかが注目された今季のMVPレース。
平均29.6点、12.7リバウンド、10.2アシストと、キャリアで初めてシーズン・トリプルダブルを達成したニコラ・ヨキッチは、得点とリバウンドでリーグ3位。アシストはアトランタ・ホークスのトレイ・ヤング(11.6)に次ぐ2位、1.8スティールもリーグ2位と計4部門でTOP3入りを果たし、攻守両面でMVP級の申し分ない支配力を披露した。
一方のSGAは、リーグトップの平均32.7点と、ズバ抜けた得点力を発揮。
かたやセンター、かたやポイントガードと、ポジションも役割が違うがゆえに単純な比較はできないが、ヨキッチがコートのあらゆる場所、ゲーム中のあらゆる局面で影響力を及ぼす選手であるのに対し、シェイはアンストッパブルな爆発力で、勝利を自軍に呼び込む力を示した。
そこでひとつの評価基準となったのは、2人が属するチームの状況だ。サンダーとのプレーオフ・カンファレンス準決勝第7戦の後、ヨキッチ自身はこう話していた。
「20、30試合しかプレーしていない選手に、プレーオフでいきなり活躍を期待することはできない。勝っているのは、インディアナ(ペイサーズ)やOKC(サンダー)、ミネソタ(ティンバーウルブズ)など、選手層の厚いチームだ」
ヨキッチが選手層の充実を課題に挙げていたように、ナゲッツは今季のレギュラーシーズンでベンチプレーヤーの出場時間がリーグワースト3位、得点は同4位(サンダーはそれぞれ上から16位と18位)と、リーグ内でも主力メンバーに頼る比重が大きい球団のひとつだった。
2022-23シーズンの優勝メンバーで経験豊富なケンテイビアス・コールドウェル・ポープ(オーランド・マジック)や、献身的なブルース・ブラウン(ニューオリンズ・ペリカンズ)のような戦力を手放した後の補充も行なわれておらず、タイトル獲得以降、チーム力は弱体傾向にある。
そんなナゲッツでエースを務めるヨキッチは、2015-16シーズンにNBAデビューしてからの10年間で、オールNBAチーム、オールスター、オールディフェンシブチームに選出されたチームメイトと共闘した経験が一度もないという、意外なデータも話題になっている。そうした状況下でカンファレンス決勝進出にあと一歩のところまで迫ったのは、ヨキッチの絶大な影響力があったゆえにほかならない。
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