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NBA

【NBA】ウォリアーズ指揮官がプレーオフの過密日程に苦言「不満の声が上がるのは、もっともなこと。でも彼らが耳を傾けることはない」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2025.05.29

過密日程の“被害者”となったウォリアーズ。カーHCは十分な休養が取れていればカリーのケガも防げたと語る。(C)Getty Images

過密日程の“被害者”となったウォリアーズ。カーHCは十分な休養が取れていればカリーのケガも防げたと語る。(C)Getty Images

 今年のNBAプレーオフは、過密日程を苦にしない若いチームの台頭が目立っている。

 東西のカンファレンス・ファイナルに名を連ねた“リーグ4強”のうち、イースタン・カンファレンスではニューヨーク・ニックスが先発5人のうちジョシュ・ハート(30歳)以外の4選手が20代、インディアナ・ペイサーズもパスカル・シアカム(31歳)を除く先発全員が20代で形成されている。

 ウエスタン・カンファレンスではミネソタ・ティンバーウルブズがマイク・コンリー(37歳)、ジュリアス・ランドル(30歳)、ルディ・ゴベア(32歳)のスターター3選手が30代だが、ファイナル進出を決めたオクラホマシティ・サンダーに至ってはアレックス・カルーソ(31歳)とケンリッチ・ウィリアムズ(30歳)以外はロスター全員が20代という若さだ。

 現地5月24日に『Yahoo! Sports』へ公開された記事の中で、ゴールデンステイト・ウォリアーズのスティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)はその点について指摘。

「若い選手とベテランの選手のうち、中1日のスケジュールでペース&スペースが重宝される現代スタイルの厳しさに耐えられるのはどっちだい? それは若い選手たちだ」と、攻撃時は3ポイントを有効活用するべくコート上を動き回り、守備ではスイッチを繰り返す現代のNBAスタイルには、スタミナが重要だと述べた。
 
 プレーオフのスケジュールは、ファーストラウンドとカンファレンス・セミファイナルに関しては中2日空くこともあるが、カンファレンス・ファイナルは全試合を中1日で進行。NBAファイナルは第3戦と4戦の間を除いて中2日のスケジュールになるとはいえ、シリーズを勝ち進むほど移動も含めたタフな日程をこなすこととなる。

 今年のプレーオフではその影響もあってか、ミルウォーキー・バックスのデイミアン・リラードと、前年覇者ボストン・セルティックスのジェイソン・テイタムがそれぞれアキレス腱断裂の重傷を負い、チームも敗退した。

 カーHCが率いるウォリアーズはメンフィス・グリズリーズとのプレーイン・ゲームを制して第7シードを獲得し、2年ぶりにプレーオフへ復帰。1回戦で第2シードのヒューストン・ロケッツを最終第7戦の末に倒して次ラウンドへ駒を進めた。

 ところが、中1日で迎えたウルブズとのカンファレンス・セミファイナル初戦の前半にステフィン・カリーが左足を負傷。グレード1の左ハムストリングの肉離れと診断され、翌第2戦から4戦連続で欠場となり、チームも1勝4敗で姿を消した。
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