専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
NBA

初代指揮官はバスケットボールの父。数多の名選手&コーチを輩出する強豪カンザス大の伝統に迫る【名門カレッジ史】

出野哲也

2020.02.05

カンザス大出身の代表格であるピアースは、3年時に平均20.4点をあげオールアメリカンに選出。NBAでの通算得点は、同大出身ではチェンバレンに次ぐ2位の記録を誇る。(C)Getty Images

カンザス大出身の代表格であるピアースは、3年時に平均20.4点をあげオールアメリカンに選出。NBAでの通算得点は、同大出身ではチェンバレンに次ぐ2位の記録を誇る。(C)Getty Images

 カレッジ・バスケットボールでは、“UK”と言えばケンタッキー大のこと。その反対の“KU”は、ジェイホークスの愛称を持ち、今回紹介するカンザス大だ。UKほどではないが、KUもまた全米屈指の強豪校。NCAAトーナメント(以下トーナメント)を3回制しただけでなく、史上屈指の名選手や数多くの名コーチを送り出してきた学校だ。

 KUは、ある意味すべてのバスケットボールチームで一番の正統派である。それはバスケットボールを発明したジェームズ・ネイスミス博士が初代のヘッドコーチであるからだ。1891年、バスケットの基本となる13条のルールを制定したネイスミスは、その7年後に教師としてKUに赴任。創部されたばかりのバスケットボール部を1907年まで指導した。
 
 2代目コーチには、ネイスミスの教え子だったフォグ・アレンが就任。07年に一旦別の学校へ転任し、バスケット以外にフットボールのコーチも兼任していたが、19年にKUへ戻ってきてからチームは黄金時代を築き始める。36年にバスケットがオリンピック種目として採用されたのも、アレンの熱心な働きかけがあったからとされる。彼の門下からは11人のオールアメリカンに加え、アドルフ・ラップ(ケンタッキー大)、ディーン・スミス(ノースカロライナ大)など後の名コーチたちが育ったこともあり、「バスケットボールコーチの父」と呼ばれている。

 52年には初のトーナメント制覇。その立役者はセンターのクライド・ロベレットだった。このシーズンに平均28.4点を記録したロベレットは、決勝のセントジョンズ大戦ではファイナルの新記録となる33得点、17リバウンドの大活躍で、大会最優秀選手に輝いている。決勝戦での出場はなかったデューン・スミスも優勝メンバーの1人だった。また、同年のヘルシンキ五輪では、ロベレットをはじめ6人のジェイホークがアメリカ代表のメンバーに名を連ね、金メダルを獲得している。

 ロベレットはNBAのロサンゼルス・レイカーズに入団した54年に優勝、NCAAトーナメント、五輪、NBAファイナルのすべてで優勝した最初の選手となった。NBAでの11年間で平均17.0点、9.5リバウンド。KU出身で成功した最初のNBA選手だ。
 
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号