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NBA

「失って初めて気づいた」元ドラ1が語る後悔――トレード話が加熱するヤニスに助言「最善なのはここにとどまること」<DUNKSHOOT>

小川由紀子

2025.06.07

ハワード(左)が自身の体験談を元に、ヤニスにメッセージを送った。(C)Getty Images

ハワード(左)が自身の体験談を元に、ヤニスにメッセージを送った。(C)Getty Images

 ヤニス・アデトクンボは、2013年ドラフトの全体15位指名を受けてミルウォーキー・バックスに入団して以降、チーム一筋12シーズンを送り、2020-21シーズンにはチャンピオンにも輝いた。

 チーム愛が強く、引退までバックスでプレーするかと思われヤニスだたが、30歳で迎えた今夏にトレードの噂が加熱している。移籍候補には、ヒューストン・ロケッツやトロント・ラプターズ、ブルックリン・ネッツなど、複数の球団の名前が挙がっているが、いずれにしても、もし本当にヤニスがトレードを希望するなら、争奪戦は必至だ。

 移籍情報のエキスパートである『ESPN』のシャム・シャラニア記者は、先日出演したトークショーで、「彼は現在、自分の居場所はミルウォーキーなのか、それともチャンピオンシップを追求するために他の場所へ移るべきなのか、という判断を下す過程にある。そのプロセスは現在進行中で、まだ決断には至っていないと聞いている」とヤニスの現状を代弁。

 さらに、「バックス側は、忠誠心が勝つと信じているようだ。ヤニスは12年間バックスでプレーしてきた。そのような選手にとって、忠誠であることは重要であり、その価値も大きい。バックスはそれに賭けている」と、球団側の意向も語っている。
 
 バックスが「ヤニスの忠誠心に賭ける」しかないのは、今オフに有望な選手を獲得できるアセットに乏しいという厳しい事情がある。

「彼らはトレード可能な1巡目指名権をひとつしか持っていない。トレード可能なハイレベルの契約もない。 2020年にやはりヤニスの将来が不透明だった際には、ジョン・ホーストGM(ゼネラルマネージャー)はドリュー・ホリデーを獲得し、同じく23年にはデイミアン・リラードを連れてきた。しかし今年はリソースがないから積極的な動きには出られない。だから忠誠心が鍵になるんだ。ヤニスがこのチームを見て『このメンバーで再挑戦する』と考えるのか、それとも他のチームを探すのか…」

 常々「忠誠心を大事にしている」と語っているヤニスは、もともと利己的なタイプではないだけに、彼にとっても難しい決断だろう。

 そんな中、同じように優勝の機会を求めて長年在籍した球団を去った経験を持つドワイト・ハワード(元オーランド・マジックほか)が、ヤニスの状況に言及している。

 ハワードは、元オールスターガードで、ヤニスと共闘経験もあるジェフ・ティーグ(元アトランタ・ホークスほか)がホストを務めるポッドキャスト『Club 520』に出演。自身の状況を振り返りつつ、ヤニスへ助言を送った。
 
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