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NBA

「失って初めて気づいた」元ドラ1が語る後悔――トレード話が加熱するヤニスに助言「最善なのはここにとどまること」<DUNKSHOOT>

小川由紀子

2025.06.07

「自分がやったことでもっともバカだったと思うことのひとつは、オーランドを去ったことだ。失って初めて、自分が持っていたものに気がついた。他の場所に行けば自分が求めているものを手に入れられると思うものだが、そう上手くはいかないんだ。

 あの頃の俺は若かった。22歳かそこらでファイナルに出場して、ベストプレーヤーの1人になって、自分が何をやっているのかよくわかってなかった。だからヤニスに言いたい。お前の居場所はミルウォーキーだ。どこに行こうっていうんだ? その後には何も起こらない。だから彼にとって最善なのはここに留まることだと俺は思う。チームが周りのメンバーを強化してくれるさ。だから彼は他の場所に行って試す必要はないんだ」

 ハワードは04年のドラフトで1位指名を受けたマジックで8年間プレー。09年にファイナルに進出したものの頂点には届かず、その後は多くの球団を渡り歩くジャーニーマンとなった。結果的に20年にロサンゼルス・レイカーズでチャンピオンリングを手に入れたが、すでにチームの主軸ではなくなっていた。
 
 リングを追い求めるあまりに自分のいるべき場所を去ったことについて、ハワードの「やるべきではなかった」という言葉には、後悔と実感がにじみ出ていた。

 シーズン終了後のヤニスと球団側とのミーティングはまだ行われておらず、本人はヨーロッパで弟のコスタスが所属するスペインリーグのUCAMムルシアの試合を観戦するなど、家族との時間を過ごしている。

 その後は8月末に開催のユーロバスケット2025(8月27日~9月14日)の合宿などもあるから、球団との話し合いは大会後になる可能性が高い。

 その間ヤニスは、仲間たちからもいろいろな刺激を受けながら、じっくり考えて答えを出すつもりだろう。いずれにしても、MVP2回、ファイナルMVP1回など輝かしい実績を誇る”グリーク・フリーク”の去就に注目だ。

文●小川由紀子

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