現地時間6月11日、ミルウォーキー・バックスのヤニス・アデトクンボが自身のXアカウントで「ウォジ不在を寂しがっている人はいるかい?」と投稿した。
現在NBAではオクラホマシティ・サンダーとインディアナ・ペイサーズが今季のチャンピオンシップ獲得をかけたファイナルを戦っており、まさにシーズンのクライマックスだが、アデトクンボは"NBAインサイダー"について世界中へ持論を投げかけた。
アデトクンボがポストした"ウォジ"とは、昨年9月まで米スポーツ専門局『ESPN』のシニアNBAインサイダーとして活躍したエイドリアン・ウォジナロウスキー氏のこと。長年リーグの選手やコーチ、フロントに関する速報を報道し、"ウォジ砲"と親しまれた人物だ。
昨年9月に母校セントボナベンチャー大の男子バスケットボールチームのGM(ゼネラルマネージャー)就任を発表したことで、ウォジナロウスキー記者は55歳でニュース業界から引退することとなった。
世間を騒がす大トレードが頻繁に起こるNBA。所属チームや代理人から知らされる前に、"ウォジ砲"で移籍を知る選手もいたほど、その影響力は絶大だった。
その後は同氏と2015年から17年まで米メディア『Yahoo! Sports』で一緒に働き、米スポーツ専門メディア『The Athletic』でシニアNBAインサイダーを務めたシャムズ・シャラニア記者が後を継ぎ、現在トップを走っている。
シャラニア記者は今年2月にルカ・ドンチッチ(現ロサンゼルス・レイカーズ)とアンソニー・デイビス(現ダラス・マーベリックス)が絡んだ超大型トレード、ディアロン・フォックス(現サンアントニオ・スパーズ)のトレードをリポートするなど最前線に立って報じてきた。
さらに今年5月中旬には、アデトクンボがこのままミルウォーキーで長期間プレーするのか、それとも他チームへ移籍する方がベストなのかを模索していると報道。
それから約1か月が経過し、アデトクンボのトレードの噂はほとんど進展しておらず、このまま来季もバックスのユニフォームに袖を通すことが濃厚というのが大方の予想となっている。
そうしたなか、13日に公開された番組『Pat McAfee Show』へゲスト出演したシャラニア記者は、アデトクンボの投稿に対してこう反応していた。
「私は自分とヤニスの仲は良好だと強く信じています。あの投稿は見ましたし、この業界にいるみんなが(ウォジナロウスキー記者の不在を)寂しく思っていることでしょう。彼は私のことを高めてくれました」
その上で、シャラニア記者は自身の投稿に自信も見せていた。
「私は彼とともに2年半やってきました。たくさんのことを学びましたし、彼は私のメンターとして、数多くのことを教えてくれました。彼がいなくなったことは間違いなく寂しいことです。ただ同時に、私は日々自分でコントロールできることにフォーカスしています。私は自分のリポート内容を信用しています」
今オフの移籍市場は、ファイナル終了から一夜明けた直後に自チームとのFA(フリーエージェント)選手との交渉が解禁され、現地6月30日から全30チームのFA選手との交渉が解禁となる。
すでにフェニックス・サンズのケビン・デュラントに関するトレードトークが注目されているが、アデトクンボを筆頭に大物のトレードは起こるのか。シャラニア記者をはじめとするNBAインサイダーたちの発信に注目が集まる。
文●秋山裕之(フリーライター)
"引退"を表明したウォジナロウスキー氏。名物記者が報じた"トップ5スクープ"を米メディアが発表<DUNKSHOOT>
現在NBAではオクラホマシティ・サンダーとインディアナ・ペイサーズが今季のチャンピオンシップ獲得をかけたファイナルを戦っており、まさにシーズンのクライマックスだが、アデトクンボは"NBAインサイダー"について世界中へ持論を投げかけた。
アデトクンボがポストした"ウォジ"とは、昨年9月まで米スポーツ専門局『ESPN』のシニアNBAインサイダーとして活躍したエイドリアン・ウォジナロウスキー氏のこと。長年リーグの選手やコーチ、フロントに関する速報を報道し、"ウォジ砲"と親しまれた人物だ。
昨年9月に母校セントボナベンチャー大の男子バスケットボールチームのGM(ゼネラルマネージャー)就任を発表したことで、ウォジナロウスキー記者は55歳でニュース業界から引退することとなった。
世間を騒がす大トレードが頻繁に起こるNBA。所属チームや代理人から知らされる前に、"ウォジ砲"で移籍を知る選手もいたほど、その影響力は絶大だった。
その後は同氏と2015年から17年まで米メディア『Yahoo! Sports』で一緒に働き、米スポーツ専門メディア『The Athletic』でシニアNBAインサイダーを務めたシャムズ・シャラニア記者が後を継ぎ、現在トップを走っている。
シャラニア記者は今年2月にルカ・ドンチッチ(現ロサンゼルス・レイカーズ)とアンソニー・デイビス(現ダラス・マーベリックス)が絡んだ超大型トレード、ディアロン・フォックス(現サンアントニオ・スパーズ)のトレードをリポートするなど最前線に立って報じてきた。
さらに今年5月中旬には、アデトクンボがこのままミルウォーキーで長期間プレーするのか、それとも他チームへ移籍する方がベストなのかを模索していると報道。
それから約1か月が経過し、アデトクンボのトレードの噂はほとんど進展しておらず、このまま来季もバックスのユニフォームに袖を通すことが濃厚というのが大方の予想となっている。
そうしたなか、13日に公開された番組『Pat McAfee Show』へゲスト出演したシャラニア記者は、アデトクンボの投稿に対してこう反応していた。
「私は自分とヤニスの仲は良好だと強く信じています。あの投稿は見ましたし、この業界にいるみんなが(ウォジナロウスキー記者の不在を)寂しく思っていることでしょう。彼は私のことを高めてくれました」
その上で、シャラニア記者は自身の投稿に自信も見せていた。
「私は彼とともに2年半やってきました。たくさんのことを学びましたし、彼は私のメンターとして、数多くのことを教えてくれました。彼がいなくなったことは間違いなく寂しいことです。ただ同時に、私は日々自分でコントロールできることにフォーカスしています。私は自分のリポート内容を信用しています」
今オフの移籍市場は、ファイナル終了から一夜明けた直後に自チームとのFA(フリーエージェント)選手との交渉が解禁され、現地6月30日から全30チームのFA選手との交渉が解禁となる。
すでにフェニックス・サンズのケビン・デュラントに関するトレードトークが注目されているが、アデトクンボを筆頭に大物のトレードは起こるのか。シャラニア記者をはじめとするNBAインサイダーたちの発信に注目が集まる。
文●秋山裕之(フリーライター)
"引退"を表明したウォジナロウスキー氏。名物記者が報じた"トップ5スクープ"を米メディアが発表<DUNKSHOOT>