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第4戦辛勝のサンダーだがHCは「敗北とみなし調整する」ペイサーズに最大級の警戒&賛辞「我々を限界まで追い込む素晴らしい相手」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2025.06.16

ダグノーHCは第5戦に向けて気を引き締めている。(C)Getty Images

 現地時間6月13日(日本時間14日、日付は以下同)にゲインブリッジ・フィールドハウスで行なわれたNBAファイナル第4戦は、オクラホマシティ・サンダーが最大10点を追う展開から挽回し、111-104でインディアナ・ペイサーズを倒して2勝2敗のタイに持ち込んだ。

 この日はシェイ・ギルジャス・アレキサンダー(SGA)がゲームハイの35得点に3スティール、ジェイレン・ウィリアムズが27得点、7リバウンド、3アシスト、アレックス・カルーソが20得点、3リバウンド、5スティール、チェット・ホルムグレンが14得点、15リバウンドを記録。

 これで今シリーズは初戦のペイサーズ勝利から互いに白星を重ね、どちらも連敗することなく16日に第5戦を迎える。最終第7戦までもつれたとしても、そのうち2試合でサンダーはホームのペイコム・センターで戦えるため、有利な立場になったと見ることもできる。

 もっとも、サンダーのマーク・ダグノーHC(ヘッドコーチ)は15日のメディア応対でペイサーズとのシリーズをこう話していた。

「自分たちの能力が試されている。我々は自分たちを限界まで追い込む素晴らしいチームと戦っている。我々も同じように彼らを限界まで追い込んでいるといいね。
 
 この数試合というもの、快適に感じることなどまったくない。難しい相手であり、我々をテストしている。我々はとにかく機会を活かしてアプローチしていく必要がある。このチームの選手たちは良くやっている。(しかし)我々はうまくやっていかなければならない。あの試合でコントロールできていなかった。幸運にも勝てたがね」

 シリーズ第4戦は、48分間のうちホームのペイサーズが35分7秒間でリードを保持。同点11度、リードチェンジ6度を数えた激戦は、終盤にサンダーが抜け出して勝利したとはいえ、指揮官は第5戦に向けてこう口にしていた。

「あの試合で我々はコントロールできていなかった。だからこそ、あの試合を敗戦とみなし、第5戦で自分たちへもっといいチャンスを与えたいのであれば、大きな調整をしていかなければならない。それはただ勝つためだけのことではない」

 勝って兜の緒を締めたダグノーHC。第5戦も激闘が期待できそうだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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