NBAファイナル期間中の現地時間６月15日（日本時間16日、日付は以下同）、オーランド・マジックとメンフィス・グリズリーズの２チーム間でトレードが発表された。

　この取引で、マジックはデズモンド・ベインを獲得。今季69試合の出場で平均19.2点、6.1リバウンド、5.3アシスト、1.2スティール、フィールドゴール成功率48.4%、３ポイント成功率39.2%（平均2.4本成功）、フリースロー成功率89.4%をマークした実力者は、新天地でパオロ・バンケロ、フランツ・ヴァグナー、ジェイレン・サッグスらとともにコアメンバーを形成する。

　マジックはその見返りとして、ケンテイビアス・コールドウェル・ポープ（KCP）、コール・アンソニーの２選手のほか、2025年ドラフト１巡目16位指名権、2026年１巡目指名権、2028年１巡目指名権、2029年１巡目指名権交換権（トップ２プロテクト）、2030年１巡目指名権をグリズリーズへ放出。

　グリズリーズは複数のドラフト１巡目指名権を獲得したほか、2028－29シーズンまで高額契約を残すベインを手放した。今回加えたKCPは2026－27シーズンがプレーヤーオプション、アンソニーは2026－27シーズンの契約がチームオプションのため、ジャレン・ジャクソンJr.との延長契約、今オフに制限付きFA（フリーエージェント）になるサンティ・アルダマとの再契約に向けて柔軟な対応ができる。
  　そうしたなか、20日に公開されたポッドキャスト番組『The Dawg Talk Podcast』へKCPがゲスト出演。キャリア３度目となったトレードの真相を赤裸々にこう明かしていた。

「僕はみんなが知る前からわかっていたから、別に緊急ニュースってものではなかったんだ。けどそれが父の日に起きてしまったことがね……。ちょうど家族と休暇を過ごしていたんだ。だいたい正午だったかな。バッグから何かを取り出そうとしたら、スマホが（バイブレーションで）揺れていたんだけど、その時はとらなかったんだ」

「で、その後にチェックしたんだ。エージェント（リッチ・ポール）からで、彼が僕に何度もかけてくることはまずなかった。その時は確か３、４回かけてきてね。だから僕に気付かせて、折り返し電話させようとしていたんだ。