現地時間７月２日、ロサンゼルス・レイカーズはセンターのディアンドレ・エイトンと２年1660万ドルの契約を締結した。

　213㎝・113㎏のエイトンは2018年のドラフト１位指名選手で、これまでフェニックス・サンズで５年間、ポートランド・トレイルブレイザーズで２年間プレー。キャリア７年間で平均16.4点、10.5リバウンド、1.0ブロックの成績を残しており、レイカーズの弱点であるインサイドの問題を解消できる存在として期待されている。

　そのエイトンに対し、元NBA選手のケンドリック・パーキンスはポッドキャスト番組『Road Trippin’ Show』で、これがNBAで自分の実力を証明する最後のチャンスになる可能性があると警告した。

「正しい心構えで臨まなければならない。これが彼の最後のチャンスかもしれないからだ。ウエスタン・カンファレンスの主力ビッグマンたちを見てみろよ。（ニコラ）ヨキッチ、（アルペレン）シェングン、アンソニー・デイビス……。レイカーズがエイトンを獲得したという報道を聞いて、彼らは刺激を求めている。デカいやつが来たってな」

　エイトンはプロ入りからすべてのシーズンで平均ダブルダブルを達成し、プレーオフでも45試合で平均15.9点、10.5リバウンドをマーク。サンズ時代の21年にはデビン・ブッカーやクリス・ポールとともにファイナルに出場している。
  　ただ、集中力を欠いたプレーや消極的なプレーをはじめ、好不調の波が激しいのが課題。プロ入り以降、期待されていたほどの成長やスキル向上が見られず、昨年『CBSスポーツ』が発表した現役ドラフト１位指名選手ランキングでは、ベン・シモンズに次ぐワースト２位となった。

　パーキンスによれば、17度の優勝を誇るレイカーズでプレーするとなると、世間の目はさらに厳しくなるという。

「ここが踏ん張りどころだ。自分を見つめ直して、『よし、覚悟を決めるぞ』と自分に言い聞かせなければならない。小さなことにも真剣に取り組む姿勢を見せるべきだ。ウエスタン・カンファレンスは厳しいからな。

　リーグのことは忘れろ。君はスポーツ界でも最も伝統あるフランチャイズのひとつでプレーしている。（レイカーズOBの）マジック・ジョンソンが毎日君を見ているし、“ビッグゲーム”ジェームズ・ウォージーも見ている。だから結果を出さなきゃいけないんだ」

　７月23日に27歳になるエイトンは、ドラフト同期のルカ・ドンチッチと“キング”レブロン・ジェームズの２枚看板擁する名門レイカーズで自身の価値を高めることができるのか。来季は今後のキャリアを左右する重要な１年になりそうだ。

構成●ダンクシュート編集部

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