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NBA

八村は今季3度目のダブルダブルを達成。渡邊はディフェンスでグリズリーズの勝利に貢献

秋山裕之

2020.02.10

無得点に終わった渡邊だが、ディフェンスでは与えられた役割をしっかりとこなした。(C)Getty Images

無得点に終わった渡邊だが、ディフェンスでは与えられた役割をしっかりとこなした。(C)Getty Images

 第2クォーターに入りグリズリーズが徐々に点差を詰めていくなか、ウィザーズはベンチメンバーを中心になんとか持ちこたえ、残り約6分51秒に八村、ビール、スミスのスターター陣がコートに戻る。センター起用となった八村は、211cm、120kgの巨体を誇るヨナス・ヴァランチュナスとマッチアップする時間帯もあった。

 その後イアン・マヒンミがコートに入り、慣れ親しんだパワーフォワードのポジションに戻ると、4分29秒にスミスのパスから左手レイアップでフィニッシュ。残り5.8秒には味方がファンブルしたボールを拾い、豪快なワンハンドダンクを叩き込んで雄叫びを上げる。この一発で八村は早くも2桁得点に到達し、ウィザーズが55-47と8点リードで試合を折り返した。
 
 もう1人の日本人選手である渡邊は、第1クォーター残り2分53秒に出場機会を得ると、トロイ・ブラウンJr.のシュートをしっかりとチェックし、得点を許さない好守を披露。第2クォーターにはベルターンスのストッパー役を務め、ターンアラウンドジャンパーを阻止するなど激しいマッチアップを繰り広げる。ただ、八村がコートに戻るタイミングでベンチへ下がり、惜しくも“日本人対決第2ラウンド”の実現とはならなかった。

 第3クォーター序盤、八村はリバウンド争いでファウルを得るなどペイントエリアで奮闘。ディフェンスでモラントのアタックをまたも防ぎ切れず3つ目のファウルを犯してしまうが、オフェンスでは前半に10得点を奪ったことで厳しいマークを受けるなか、残り8分11秒にスミスのレイアップミスをフォローする形で、ボースハンドのプットバックダンクを叩き込んだ。

 その後4分41秒にベンチへ下がり、このクォーターは御役御免に。一方の渡邊は、第4クォーターにスタートから出場するも、オフェンスではウィークサイドでコーナーに待機する場面が多く、ボールにほとんど触れることができないまま残り9分54秒で交代となった。ただ、ベルターンスへの刺客として、短時間ながらディフェンス面で仕事をこなしたと言っていいだろう。
 
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