ゲームは接戦の展開で終盤に突入。八村は第4クォーター残り8分43秒にビールとともにコートへ入るも、3本放ったシュートをすべてミスするなど精彩を欠いてしまう。
対するグリズリーズは、勝負所でモラントがギアを上げる。独特の緩急をつけた動きからフローターを沈めるなど自ら加点するほか、クラークの3ポイントをアシストするなどオフェンスを牽引。残り2分5秒にはカイル・アンダーソンのレイアップを決め、7点のリードを奪った。
劣勢のウィザーズはタイムアウトを取り、八村はブラウンJr.と交代。ビールを中心に反撃するも、残り44.3秒にショットクロックギリギリの場面からモラントがディープ3を決めて勝負あり。グリズリーズが106-99で逆転勝利を収めた。
勝利したグリズリーズは、モラントがトリプルダブル(27得点、10リバウンド、10アシスト)、アンダーソンが16得点、5リバウンド、ジャクソンJr.がダブルダブル(14得点、11リバウンド)、タイアス・ジョーンズが13得点をマーク。
この試合のグリズリーズは、3ポイントが15.6%(5/32)と乱調だったことに加え、チーム全体のアシストも19本と本来の姿ではなかった(この試合の前まではリーグトップの平均27.5アシスト)。それでも、18本を奪ったヴァランチュナスを筆頭に、リバウンドをチーム全体で62本記録。対するウィザーズは50本で、この部分で大差をつけた。
一方、逆転負けを喫したウィザーズはビールがチーム最多の26得点をマーク。モリッツ・ヴァグナーが19得点、9リバウンド、ベルターンスも15得点、6リバウンドと続いたが、2連勝はならなかった。
新加入のネイピアーやロビンソンを起用し、セカンドユニットでリードを広げることができた点は朗報だが、肝心の第4クォーターに14点と失速。オフェンスはやはりビール頼みで、グリズリーズのディフェンス陣を打開できなかった。
22歳の誕生日を迎え、TwitterとInstagramのアイコンをシンプルなモノクロの“八”から、赤地に白抜き文字の“八”に刀を添えた“Black Samurai”版へと変更した八村は、24分58秒のプレータイムで12得点、11リバウンドと、今季3度目のダブルダブルを達成。しかしながら、後半はフィールドゴール成功率14.3%(1/7)の2得点と失速。3ポイントラインの近辺ではマークを緩くし、ペイントエリアで厳しくチェックするグリズリーズの“八村対策”を突破しきれなかった印象が強い。
この日のウィザーズは、セカンドユニットの長時間起用が功奏し、長期的に見ればプラスに働く要素もあった。ただ、大事な局面で決め切れなかった部分が響き、プレーオフ出場を争う“一戦必勝”の現状において、痛い1敗を喫する結果となってしまった。
文●秋山裕之(フリーライター)
対するグリズリーズは、勝負所でモラントがギアを上げる。独特の緩急をつけた動きからフローターを沈めるなど自ら加点するほか、クラークの3ポイントをアシストするなどオフェンスを牽引。残り2分5秒にはカイル・アンダーソンのレイアップを決め、7点のリードを奪った。
劣勢のウィザーズはタイムアウトを取り、八村はブラウンJr.と交代。ビールを中心に反撃するも、残り44.3秒にショットクロックギリギリの場面からモラントがディープ3を決めて勝負あり。グリズリーズが106-99で逆転勝利を収めた。
勝利したグリズリーズは、モラントがトリプルダブル(27得点、10リバウンド、10アシスト)、アンダーソンが16得点、5リバウンド、ジャクソンJr.がダブルダブル(14得点、11リバウンド)、タイアス・ジョーンズが13得点をマーク。
この試合のグリズリーズは、3ポイントが15.6%(5/32)と乱調だったことに加え、チーム全体のアシストも19本と本来の姿ではなかった(この試合の前まではリーグトップの平均27.5アシスト)。それでも、18本を奪ったヴァランチュナスを筆頭に、リバウンドをチーム全体で62本記録。対するウィザーズは50本で、この部分で大差をつけた。
一方、逆転負けを喫したウィザーズはビールがチーム最多の26得点をマーク。モリッツ・ヴァグナーが19得点、9リバウンド、ベルターンスも15得点、6リバウンドと続いたが、2連勝はならなかった。
新加入のネイピアーやロビンソンを起用し、セカンドユニットでリードを広げることができた点は朗報だが、肝心の第4クォーターに14点と失速。オフェンスはやはりビール頼みで、グリズリーズのディフェンス陣を打開できなかった。
22歳の誕生日を迎え、TwitterとInstagramのアイコンをシンプルなモノクロの“八”から、赤地に白抜き文字の“八”に刀を添えた“Black Samurai”版へと変更した八村は、24分58秒のプレータイムで12得点、11リバウンドと、今季3度目のダブルダブルを達成。しかしながら、後半はフィールドゴール成功率14.3%(1/7)の2得点と失速。3ポイントラインの近辺ではマークを緩くし、ペイントエリアで厳しくチェックするグリズリーズの“八村対策”を突破しきれなかった印象が強い。
この日のウィザーズは、セカンドユニットの長時間起用が功奏し、長期的に見ればプラスに働く要素もあった。ただ、大事な局面で決め切れなかった部分が響き、プレーオフ出場を争う“一戦必勝”の現状において、痛い1敗を喫する結果となってしまった。
文●秋山裕之(フリーライター)