23歳にして、現役最強とも言っていいヨキッチと互角の勝負を繰り広げるまでになったシェングン。そんな彼の成長を大きく助けたのは、奇遇にも、ヨキッチの同胞であるセルビア人のプライベートコーチだ。
同国の名門パルチザンで豊富な経験を持つジョルジェ・シジャン氏は、シェングンがNBAデビューした2021-22シーズンからオフの間の個別トレーニングを受け持ち、ロケッツとも協力しながらサポートしてきた。
シジャン氏は今大会が始まる前、セルビアのメディア『Meridian Sport』のインタビューで、“ベイビー・ヨキッチ”のニックネームについて次のようにコメントしていた。
「サイズ感が似ていることでそう呼ばれているのだろうが、2人はまったく違う。ニコラはプレーにおけるあらゆる点において高いスタンダードを示している。シェングンはそこに自分の持ち味を加えているんだ」
シェングンがさらに積み上げるべき点として、シジャン氏は3ポイントシュートの上達を目標に設定し、今年は徹底的に強化したようだ。
シジャン氏曰く、トルコ時代は「自分のポジションでやるべき仕事を完璧に磨く」という指導法がとられていて、シェングンの創造性を活かすようなプレーや、ロングショットを打つことは封印されていた。しかし現代のNBAではビッグマンが3ポイントを打つことはスタンダード化している。
シジャン氏の特訓の成果はすぐに表れ、セルビア戦でシェングンは、NBAも含めたキャリアで最多となる4本の3ポイントを決めた(試投7本)。
ちなみに、ヨキッチのプレーをコピーすることはないというシェングンだが、“全プレーヤーにとって目指すべきスタンダード”とシジャン氏が称するように、2人で話題にすることはあり、シェングンが「彼はどうやってボールを掴んでシュートに持ち込んでいるんだろう? 彼のように自分もスタイルを変えるべきだろうか?」といった具合で考察することはあるらしい。
『ユーロバスケット史に残るマッチアップ』とも評されているシェングンとヨキッチによる今回の対決は、大先輩の背中を追って成長を続ける後輩のシェングンに軍配が上がった。
「今回の大会で、彼はさらに高いレベルに進む準備ができていることを証明している。咋シーズンはNBAオールスターにも選ばれたし、これからもっと成長を続けて、よりいっそう素晴らしい選手になるだろう」とラーキンが語るように、この大会はシェングンのレベルを一段引き上げる機会となっている。
ユーロバスケットの決勝トーナメントは、ラトビアのリガに16チームが集結して、9月6日から行なわれる。グループAを首位で通過したトルコはグループB4位のスウェーデンと、2位通過のセルビアはグループB3位のフィンランドと対戦する。
文●小川由紀子
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シェングンがさらに積み上げるべき点として、シジャン氏は3ポイントシュートの上達を目標に設定し、今年は徹底的に強化したようだ。
シジャン氏曰く、トルコ時代は「自分のポジションでやるべき仕事を完璧に磨く」という指導法がとられていて、シェングンの創造性を活かすようなプレーや、ロングショットを打つことは封印されていた。しかし現代のNBAではビッグマンが3ポイントを打つことはスタンダード化している。
シジャン氏の特訓の成果はすぐに表れ、セルビア戦でシェングンは、NBAも含めたキャリアで最多となる4本の3ポイントを決めた(試投7本)。
ちなみに、ヨキッチのプレーをコピーすることはないというシェングンだが、“全プレーヤーにとって目指すべきスタンダード”とシジャン氏が称するように、2人で話題にすることはあり、シェングンが「彼はどうやってボールを掴んでシュートに持ち込んでいるんだろう? 彼のように自分もスタイルを変えるべきだろうか?」といった具合で考察することはあるらしい。
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