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NBA

フィンランドが強国セルビアを破る大金星!「現実じゃないみたい」とマルッカネンが喜んだ一方、敵将が挙げた敗因とは<DUNKSHOOT>

小川由紀子

2025.09.07

 試合後の取材エリアでインタビューに応じたマルッカネンも、清々しい笑顔。フィンランドの選手たちは、みな異口同音に「自分たちはこの勝利を信じていた」と語り、試合後の会見に登壇したガードのエドン・マクスニも、フィンランド勢がこのビッグマッチに自信満々で臨んでいたことを次のように明かした。

「誰もが、フィンランドのメディアでさえ、僕たちがこの試合に勝つとは思っていなかったけれど、ロッカールームの12人の選手とコーチ陣、スタッフ全員が、自分たちは勝つと確信していた。そうした思い込みは効果を発揮するものさ」

 一方、セルビアを率いたスベティスラフ・ペシッチHC(ヘッドコーチ)は、敗因の筆頭に、6試合を終えて平均15.5本と、大会首位の数字を記録するフィンランドのオフェンシブ・リバウンド力を挙げた。

「我々は彼らのオフェンスリバウンドへの対応策を見出すことができなかった。そのために、(フィールドゴール成功率は)41%にもかかわらず92得点も奪われる結果に至ってしまった」
 
 加えて「言い訳にはしたくない」と前置きしつつ、ケガ人や、ニコラ・ヨビッチらウイルスに感染していた選手が数人いたために、フィジカルコンディションが相手より劣っていたことも敗因に挙げている。

 ペシッチHCと並んで会見に登壇したヨビッチは、ヨキッチに次ぐ20得点と奮闘したが「僕たちは試合に万全の状態で臨むことができなかった。その筆頭がチームで最年少の自分だ。コーチも言ったように、相手に20本ものオフェンシブ・リバウンドを許してしまうなんてあってはならないこと。映像もしっかり観て入念に準備していたけれど、相手の方が自分たちよりもフィジカル的にも優っていた」と自分たちのパフォーマンス不足を冷静に振り返った。

 フィンランドは2022年の前回大会でも、ラウンド16でクロアチアを破って準々決勝に進出している。そこでは後にチャンピオンとなるスペインと対決して敗れたが、最大12点リードを奪う接戦を演じた。
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