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NBA

ユーロバスケット準々決勝で敗退のスロベニア。ドンチッチは自身のプレーと“ジャッジ”に憤り「もっとうまくやるべきだった」<DUNKSHOOT>

小川由紀子

2025.09.11

 敗戦後の会見では、スロベニアのアレクサンダー・セクリッチHC(ヘッドコーチ)と、主力の1人であるガードのクレメン・プレペリッチも見るからに憤慨していた。

 試合終了後、コートから引き上げていく審判団の後を追いかけながら、彼らを指差してしきりに何か叫んでいたセクリッチHC。会見では「まずはドイツの準決勝進出を祝したい」と祝辞を述べたあと、心中収まらぬといった様子で言葉を吐き出した。

「試合開始の瞬間からコート上で起こっていたことについて話すこともできるだろう。非常に奇妙なことが起きていたからね。選手たちを気の毒に思うよ。でもそれについては話したくない。なぜなら、そうすることで選手たちがコート上で見せてくれたことを台無しにしてしまうことになるからだ。この試合だけでなく、大会を通してだ」

 指揮官が匂わせているのは、審判のジャッジに対しての苦情にほかならない。続けて「最終クォーターにあんなに多くのファウルを犯してしまい、ドイツチームに対してダーティーな試合をお見せしてしまったことを、お詫びしなければならないかな?」と言ったのは、明らかな皮肉だった。
 
 並んで登壇したプレペリッチも、「毎夏、同じことの繰り返しだ。このようなハイレベルの大会で披露されているバスケットボールにはふさわしくない水準のことが行なわれている。いい加減、改善されるべきだ。自分たちのチームについてだけ言ってるんじゃない。どのチームについてもだ」と、熱く訴えた。

 確かに、 ドンチッチの接触プレーでは「今のがファウル?」と思ったシーンもいくつかあったし、試合終了間際のマオド・ローへのグレゴール・フロバットのテクニカルファウルに関しては、誰もが首をかしげていた。

 ただし、リードを守れずに逆転を許してしまったのは、すべてがファウルのせいではもちろんない。

 そんな後味の悪い結末となってしまったが、ドンチッチは自陣を称えることも忘れなかった。

「僕たちはスロベニアのために、このジャージーのために戦っている。全員が100%の力を出し切った。だから全員に称賛を送りたい。休暇を楽しむこともできたかもしれないのに、僕らは一球一球のために奮戦して、持てる力を出し尽くしたんだ」

 ベスト4に勝ち進んだのは、ギリシャ、トルコ、ドイツ、フィンランドの4か国。1日置いて現地12日に行なわれる準決勝では、ギリシャとトルコ、ドイツとフィンランドが対戦する。

文●小川由紀子

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