キャリア通算1123試合の出場で平均27.2点、7.0リバウンド、4.4アシスト、1.05スティール、1.13ブロックをマークするデュラントは、引退後の殿堂入りが確実視されているスーパースターだ。

　サンダー（１年目のみシアトル・スーパーソニックス）でNBAキャリアを始動させた211cm・109kgのフォワードは、その後ゴールデンステイト・ウォリアーズ、ネッツ、サンズに所属。これまでの17シーズンで平均20点を下回ったことは１度もなく、現在12年連続でフィールドゴール成功率50.0％超えと、チームが変わっても高位安定のパフォーマンスを見せている。

　そんなベテランを、ロケッツ指揮官はこう評する。
  「彼がコート上でやること、特にオフェンスは実にスムースだ。どんなシステムであろうと、どのチームへ行こうとフィットしてしまう。それはここ数年で目にしてきたはずだ。その効率性は見事で、年を重ねてから残している数字を見ての通り、非常にハイレベルにプレーしている。

　だから、このチームの選手たちともすぐに溶け込めるだろう。それに、彼が（相手チームから）警戒されることで、他の選手たちには有益な効果をもたらされる。競った試合で何度か頼ることになるだろうが、彼はとてもアンセルフィッシュで、高いバスケットボールIQの持ち主でもあるんだ」

　ユドカHC体制３年目の今季。ロケッツは29日（日本時間30日）にメディアデーに臨み、同日からトレーニングキャンプがスタートする。豪華戦力を携え、どんなチームを作り上げていくのか見ものだ。

文●秋山裕之（フリーライター）

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