専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
NBA

「あの時は『まだ俺の番じゃないのか』って気持ちだった」テイタムがファイナルMVPへの想いを語る「必ず受賞するんだと確信している」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2025.12.04

 2024年のファイナルで、セルティックスはダラス・マーベリックスを4勝1敗で撃破。テイタムは主要3部門でチーム最多の平均22.2点、7.8リバウンド、7.2アシストを残すも、フィールドゴール成功率38.8%、3ポイント成功率26.3%とショットが低調だった。

 一方のブラウンは、シリーズ平均20.8点、5.4リバウンド、5.0アシストに加えてフィールドゴール成功率44.0%を記録。チームに勢いを呼び込む豪快なダンクや、相手エースのルカ・ドンチッチ(現ロサンゼルス・レイカーズ)に対する好守など、印象的な活躍を披露した。

 結果、ファイナルMVPの投票権を持つ11人のうち、7名がブラウンへ、残りの4名はテイタムへ票を投じ、ブラウンがトロフィーを掲げる形となった。

 テイタムは現在、アキレス腱断裂の大ケガから完全復活するため、時間を費やしてベストコンディションを作り上げている段階。今季中にコートへ戻るかは未定で、来季のトレーニングキャンプからの復帰となる可能性もある。
 
 それでも、27歳のフォワードが自信を失うことはない。今後のキャリアへ目を向けて、こう意気込んでいた。

「ラリー・バードが毎回ファイナルMVPを受賞したわけではないし、アイザイア・トーマスだって(最初の優勝時は)ファイナルMVPではなかった。俺も必ず受賞するんだと確信している。時間の問題さ」

 セルティックスで3度の優勝を飾ったバードは、1984年、86年と2度のファイナルMVPを受賞しているが、最初の優勝時の81年は先輩のセドリック・マックスウェルに譲り、デトロイト・ピストンズを2連覇へ導いたトーマスも、1989年のファイナルMVPは相棒のジョー・デュマースに明け渡し、自身は翌90年に受賞している。

 テイタムとブラウンは、年齢的にもう数年は全盛期を保つことが期待でき、セルティックスには再び王座を獲得するチャンスが残されている。エースが万全のコンディションで復帰した時、チームがどんな進化を遂げるのかを楽しみに待ちたいところだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

「どうして自分なんだ…」。アキレス腱断裂のテイタムへ父が送った言葉「このケガを乗り越えるんだ」<DUNKSHOOT>

【画像】NBA最強の選手は誰だ?識者8人が選んだ21世紀の「ベストプレーヤートップ10」を厳選ショットで紹介!
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号

  • soccer_digest

    12月12日(金)発売

    定価:980円 (税込)
  • world_soccer_digest

    12月4日(木)発売

    定価:980円 (税込)
  • smash

    11月20日(木)発売

    定価:800円 (税込)
  • dunkshot

    10月16日(木)発売

    定価:1650円 (税込)
  • slugger

    11月25日(火)発売

    定価:1100円 (税込)