2024年のファイナルで、セルティックスはダラス・マーベリックスを4勝1敗で撃破。テイタムは主要3部門でチーム最多の平均22.2点、7.8リバウンド、7.2アシストを残すも、フィールドゴール成功率38.8%、3ポイント成功率26.3%とショットが低調だった。
一方のブラウンは、シリーズ平均20.8点、5.4リバウンド、5.0アシストに加えてフィールドゴール成功率44.0%を記録。チームに勢いを呼び込む豪快なダンクや、相手エースのルカ・ドンチッチ(現ロサンゼルス・レイカーズ)に対する好守など、印象的な活躍を披露した。
結果、ファイナルMVPの投票権を持つ11人のうち、7名がブラウンへ、残りの4名はテイタムへ票を投じ、ブラウンがトロフィーを掲げる形となった。
テイタムは現在、アキレス腱断裂の大ケガから完全復活するため、時間を費やしてベストコンディションを作り上げている段階。今季中にコートへ戻るかは未定で、来季のトレーニングキャンプからの復帰となる可能性もある。
それでも、27歳のフォワードが自信を失うことはない。今後のキャリアへ目を向けて、こう意気込んでいた。
「ラリー・バードが毎回ファイナルMVPを受賞したわけではないし、アイザイア・トーマスだって(最初の優勝時は)ファイナルMVPではなかった。俺も必ず受賞するんだと確信している。時間の問題さ」
セルティックスで3度の優勝を飾ったバードは、1984年、86年と2度のファイナルMVPを受賞しているが、最初の優勝時の81年は先輩のセドリック・マックスウェルに譲り、デトロイト・ピストンズを2連覇へ導いたトーマスも、1989年のファイナルMVPは相棒のジョー・デュマースに明け渡し、自身は翌90年に受賞している。
テイタムとブラウンは、年齢的にもう数年は全盛期を保つことが期待でき、セルティックスには再び王座を獲得するチャンスが残されている。エースが万全のコンディションで復帰した時、チームがどんな進化を遂げるのかを楽しみに待ちたいところだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
「どうして自分なんだ…」。アキレス腱断裂のテイタムへ父が送った言葉「このケガを乗り越えるんだ」<DUNKSHOOT>
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結果、ファイナルMVPの投票権を持つ11人のうち、7名がブラウンへ、残りの4名はテイタムへ票を投じ、ブラウンがトロフィーを掲げる形となった。
テイタムは現在、アキレス腱断裂の大ケガから完全復活するため、時間を費やしてベストコンディションを作り上げている段階。今季中にコートへ戻るかは未定で、来季のトレーニングキャンプからの復帰となる可能性もある。
それでも、27歳のフォワードが自信を失うことはない。今後のキャリアへ目を向けて、こう意気込んでいた。
「ラリー・バードが毎回ファイナルMVPを受賞したわけではないし、アイザイア・トーマスだって(最初の優勝時は)ファイナルMVPではなかった。俺も必ず受賞するんだと確信している。時間の問題さ」
セルティックスで3度の優勝を飾ったバードは、1984年、86年と2度のファイナルMVPを受賞しているが、最初の優勝時の81年は先輩のセドリック・マックスウェルに譲り、デトロイト・ピストンズを2連覇へ導いたトーマスも、1989年のファイナルMVPは相棒のジョー・デュマースに明け渡し、自身は翌90年に受賞している。
テイタムとブラウンは、年齢的にもう数年は全盛期を保つことが期待でき、セルティックスには再び王座を獲得するチャンスが残されている。エースが万全のコンディションで復帰した時、チームがどんな進化を遂げるのかを楽しみに待ちたいところだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
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