専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
NBA

史上3球団目の70勝へ猛進するバックス。強さの根幹を担う”アデトクンボ発”の強固なケミストリーの秘密

秋山裕之

2020.02.21

アンカーとして君臨するB・ロペス(右)がバックスの強固なディフェンスを支えている。(C)Getty Images

アンカーとして君臨するB・ロペス(右)がバックスの強固なディフェンスを支えている。(C)Getty Images

 昨季のシーズンMVPアデトクンボ、2年連続でオールスターに選出されたミドルトン、爆発的な身体能力を誇るブレッドソー、ストレッチ5兼リムプロテクターのB・ロペス、3ポイントとディフェンスに秀でた“3&D”のウェスリー・マシューズ。バックスのスターターは彼らが形成しているが、ベンチにも適材適所の選手たちが控えている。

 バックコートの控えを務めるのは、ベテランコンボガードのジョージ・ヒル、ディフェンス面の奮闘が光るドンテ・ディビンチェンゾ、高い身体能力とハッスルプレーが魅力のパット・カナトン。フロントコートのバックアップは献身的なビッグマンのロビン・ロペス、攻守両面で及第点以上の働きをするアーサン・イリャソワ、3ポイントシューターのカイル・コーバー、そして新加入のウィリアムズと、頼れるベテラン勢がいる。

 アデトクンボが以前「スターパワーは必要ない」と『HOOPSHYPE』で断言していたように、このチームでスーパースターと呼べるプレーヤーは彼くらいだろう。だが、1、2人の選手が欠場しようとも、大崩れしないのがバックスの特徴だ。
 
 その根底にあるのはディフェンス。『Milwaukee Journal Sentinel』によると、今季バックスが相手チームのフィールドゴール成功率を44.9%以下に抑えた試合は、36勝3敗と圧倒的に勝ち越している。

「特に現代では、数多くのチームがペースを速めようとしてくる。もし俺たちが相手のトランジションによる得点を制限し、ハーフコートオフェンスに絞らせることができれば、それはこのチームの選手たちが最高の仕事をしているということ。(相手に)タフショット、コンテストショットを打たせているという証だ」とディビンチェンゾは話す。

 そしてバックスのディフェンスで、アンカーを務めるB・ロペスの存在も大きい。平均26.7分のプレータイムながら、リーグ2位の2.55ブロックを記録するビッグマンに対し、ヒルは最大級の賛辞を送っている。

「俺たちにはブルックという最優秀守備選手がいる。彼がこのチームでやっているのは、リムプロテクトし、ブロックショットを決めて、リーグのビッグマンのなかで誰よりも相手選手のシュートミスを誘ってくれている。すべてはアンカーとして君臨するブルックから始まるんだ」
 
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号